40歳の童貞男(2005)

「男ってのは どいつも女との話し方を知らない」

 

原題も「THE 40 YEAR OLD VIRGIN」(40歳の童貞)

最初から最後まで下ネタのオンパレード(笑)

でも登場人物が皆いい人ばかりなので、愛情深い物語になっています

オープニングだけで主人公アンディがどういう男かわかります

箱に入ったままのフィギュアだらけの部屋

ゲーム専用の椅子

食へのこだわり

七三分けのヘアスタイル

ポロシャツINズボン

家電量販店で働き、職場に仲間もいない

女性と話すときは微妙に視線を外す

そんなある日、職場の同僚から(人数が足りず)ポーカーに誘われ

男5人集まれば、自分のエロの体験談の自慢大会

アンディも調子を合わせていましたが、あまりにも不自然で

あっさり童貞とばれてしまいます

そして翌日から

ハンサムだけど優柔不断な販売員、デビッド

倉庫担当で小説家志望のカール

恋人がいるにもかかわらず女遊びが止められないジェイ、の3人による

アンディのための「ロスト・ヴァージン大作戦」が始まります

アンディにナンパのし方を伝授したり

飲みに連れて行ったり(定番のゲロネタあり)

お見合いパーティに参加したり

それがまたしょうもない(笑)

アメリカでも毛深い男は嫌われるのか(笑)

脱毛シーンでいちいち「ケリー・クラークソン!」と叫ぶバカバカしさ

エステシャン役の娘が本気で笑ってる 笑)

そんな時、インターネットオークションの代行店を営む

トリシュという女性が店にやって来ます

アンディの親切な接客を気に入った彼女は

アンディに電話番号を書いた名刺を渡します

トリシュとデートするのに童貞のままじゃまずいと

3人はアンディにパーティだと偽りホテルに誘い

デートサービスを呼びます

しかしやって来たのが女装した男

アンディは激怒するのですが

そうやって人と係わっていくうちに

アンディは自分でも気付かないうちに変化していくんですね

はっきり自分の意見を言う、相手の目を見て話す

そこに本来のやさしさと誠実さが加わり

いつのまにかモテ男に(笑)

だけど、童貞というコンプレックスと

女性と付き合ったことのない未熟さから

トリシュとベッドインするものの、コンドームの付け方もわからない

そのうちトリシュの娘が帰ってきて(バツイチで3人の子持だった)

残ったのは数々のコンドームの残骸だけ

なのに娘の彼氏には絶倫と勘違いされてしまう

皆は童貞を打ち明けたほうがいいというけれど、ついつい先延し

でも20回目のデートまでセックスはおあずけにしようという

トリシュの提案で一安心

ふたりは心の絆を深めていきます

そして「自分の店を持ちたい」というアンディの夢を聞いたトリシュの

コレクションを売れば大金になり店を持てるという意見にアンディも賛成

長年大切にしてきたフィギュアたちを売ることにしました

でも18回目のデートで「2回はサービス」とトリシュが体を求めてきたとき

ベッドの上に置いていたフィギュアの箱の上に倒れこんだせいで

アンディはキレてしまいます

 

箱の状態に価値があるってね(笑)

アンディが一番大切にしているフィギュアが

600万ドルの男」の主人公スティーブではなく

ゴールドマン部長の衣装違いバージョンというのにも
ティーブ・カレル、かなりコレクターに精通していますね

ついでに自分の店なんか持ちたくない

職場で昇進したんだ

フィギュアも本当は売りたくなかったんだと

本音が続々(笑)

 

トリシュと大喧嘩

で、結局落ち込む

バーで泥酔し、パーティで知り合ったニッキーの部屋に行くことに

ニッキーはアンディの胸毛を見て「あなたって変態なのね」と大喜び

実はこの彼女もなかなかの変態

自慰行為を見せられたアンディは

迎えに来たデビッドとジェイと逃げ出してしまいますが

代わりにカールがその気に(笑)

部屋に帰るとトリシュが謝りに来ていました

でもデビッドが贈ってくれた大量のエロビデオを発見され

殺人鬼だと勘違いされてしまう

車で逃げるトリシュを自転車で追うアンディ

 

トラックにぶつかり事故って倒れたアンディは

そこでやっと自分が童貞であることを告白するのでした

やがてアンディとトリシュの結婚式

アンディは無事?初夜を迎えることが出来ました

 

ラストもですが

この映画の惜しいところは描き過ぎているところですね

100%のところ80か90%で止めてこそ余韻が残るのに

120%やりすぎ限界(笑)

 

編集であと20分カットしたら、もっと傑作になったように思います

まあ面白かったので許すけど(笑)



【解説】allcinema より

全米で思わぬ大ヒットとなり大きな話題を集めた異色のハートウォーミング・ラブコメディ。40歳にして童貞というまじめな独身男が、悪友3人組のおせっかいな手助けを受けつつ童貞卒業に悪戦苦闘しながらも前へと進んでいくさまを下ネタギャグを織り込みハートフルに描く。主演は「ブルース・オールマイティ」「俺たちニュースキャスター」のスティーヴ・カレル。共演に「マルコヴィッチの穴」のキャサリン・キーナー。「フリークス学園」はじめTVのコメディ番組などで実績のあるジャド・アパトーの劇場監督デビュー作。
 電気店で働くアンディは、フィギュア収集やテレビゲームをこよなく愛するオタクな40歳の独身男。ある日、アンディはひょんなことから自分が童貞である事実を仕事仲間であるデビッド、ジェイ、キャルたちに知られてしまう。驚いた3人はどうにかしてアンディに初体験をさせようといろいろ世話を焼き始める。そんな中、アンディはネット競売の仕事をしているトリシュという女性と知り合い、ついに初デートに漕ぎ着けるのだったが…。