韓国映画「怪しい彼女」(2014)の日本版リメイク
オリジナル版は見ていません
よくある”入れ替わり”ものの定番で
73歳のおばちゃんが20歳の姿に戻って、孫のバンドで大活躍するというもの
でも中身はババアのまま(笑)
私の母もですが(笑)
年配の女性って同じことを何度も聞いたり
昔話を何度も繰り返すので
正直ウザイと思ってしまうことがありますよね
(私も将来そうなるかも知れないケド)
幼馴染の次郎(志賀廣太郎)の銭湯でパートするカツ(倍賞美津子)も
毎日のように、夫を早くに亡くした苦労話や
雑誌社に勤める一人娘、幸恵(小林聡美)の自慢ばかり
さらに毒舌が加わって、人間関係でもトラブルを起こしてしまうタイプ
(年齢のせいで)ファション誌の編集長の仕事を外されたこともあり
息子の翼(北村匠海)がバンド活動に熱中して大学を留年したこともあり
カツが詐欺に100万円騙し取られたこともあり
イライラが募っていた幸恵は、何かと恩着せがましいカツと大喧嘩
家を飛び出したカツは写真館に飾ってある
オードリー・ヘプバーンの写真に吸い寄せられ
写真館のマスター(温水洋一)に記念撮影をしてもらうことにします
写真館を出たところで、男子学生たちとバイクのひったくりを捕まえると
ミラーに映っていた自分の顔は20歳の頃のものでした
青春プレイバックとATMから大金を引き出し
髪型を変え、洋服を変え(といっても昭和レトロ)
行くところがないので次郎の銭湯に行き
大鳥節子(多部未華子)と名乗り
適当な嘘をついてそのまま次郎の家に居候させてもらいます
そして商店街の夏祭りのカラオケ大会で歌ったことから
孫の翼からバンドのメンバーになってほしいと頼まれ
音楽プロデューサーの小林(要潤)に追われることになります
カツのライバル、金井克子のスタイがル良すぎて驚いた(笑)
遠くから見たら、多部ちゃんよりもプロポーション抜群
でもここは「恋の奴隷」じゃなくて「他人の関係」歌わないとダメでしょ(笑)
昭和歌謡って、日本語の歌詞だからこそ日本人の心に響くのでしょう
多部ちゃんは撮影3か月前からボイストレーニングと歌のレッスンを受け
「悲しくてやりきれない」は音楽担当の小林武史も絶賛したそうです
ATMの防犯カメラの映像から、次郎は節子がカツを誘拐したと思い
節子を捕らえようとしますが、逆に縛られ呆れられてしまいます
そこでやっと節子がカツだと気づくのです
そこからロックフェスティバルに出場するためオリジナル曲を作ることなったり
節子が怪我をして血の出たところが老化することがわかったり
幸恵が自分は20歳まで生きられないと言われていたことを知ったり
ライバルの金井克子が死んだり
いよいよロックフェス当日、翼が交通事故に遭い病院に運ばれてしまいます
翼の血液型はRHマイナスAB
血液が足りず、同じ血液型はカツしかいないと幸恵は言います
翼を助けるため節子に迷いはありませんでした
一時は淡い恋心を抱いた小林を、眩しそうに見つめる73歳に戻ったカツ
目の前にスクーターで現れたのは
「このまま旅にでもでるか」
そうだよ何歳になったって、どんな見た目になったって
そばにいてくれるのは次郎なんだよ
ふたりは「ローマの休日」のように、二人乗りをして出発するのでした
映画としてもの凄くいい出来、とは言いませんが
気軽に親子3代世代で楽しめる作品(笑)
若い人はもちろん、子育てがひと段落した母親や
シニア世代にも共感できる部分が少しづつあると思います
今でも愛され続けている「ローマの休日」(1953)
そして多部ちゃんの名言の数々にスッキリ
「歌って自分だけが気持ち良くなりたいなら 風呂場で歌いな!」
「その短い棒で人生棒に振るよ」
人生は二度と戻ることはない
1日1日を自分と家族を大切に生きていくことが
何より大事なのです
【解説】シネマトゥディより
2014年公開の韓国映画『怪しい彼女』を、『舞妓 Haaaan!!!』『謝罪の王様』などの水田伸生監督がリメイクしたコメディー。73歳の頑固な女性がひょんなことから20歳の姿に戻り、失われた青春を取り戻していく姿を描く。ヒロインの20歳時を『ピース オブ ケイク』などの多部未華子が、73歳時を『うなぎ』『OUT』などの倍賞美津子が演じる。多部による1960年代から1970年代のヒット曲の熱唱や倍賞の毒舌など、一人の女性を演じる二人の女優に期待が高まる。