女性が悪役、という珍しい西部劇
美人の後妻サマンサを演じたロザルバ・ネリは
マカロニ至上、最強悪女と言われているそうです
まあ、今となってはこれくらいの毒女
普通に多いですけど（笑）
解りやすく、それなりに面白い
そしてなんといってもこの毒女が干からびる
ラストがいい
資産家だけれど下半身不随のトーマス
妻のサマンサ（ロザルバ・ネリ）は自分の兄
ペドロを後継者にするつもりでしたが
トーマスはすべての事業を甥のジョニー（マーク・ダモン）に
譲りたいと考えていました
サマンサはペドロと共謀してトーマスを殺害
次に召使のメキシコ人サンチョを色仕掛けで虜にし
凄腕の賞金稼ぎで元恋人のキャラダイン（ローレンス・ドブキン）を
雇うために手紙を預け、使いに出します
しかしサンチョはサマンサの罠によって
トーマス殺しの犯人にさせられていたのです
それとは知らずキャラダインに殺されてしまうサンチョ
一方、トーマスの死を知ったジョニー
ポーカーのイカサマが引き金となった酒場の乱闘で
お互いの敵を倒してキャラダインと意気投合
銃をホルスターごと交換します
このキャラダインの名前の入ったホルスターによって
ジョニーはサマンサの部下にキャラダインだと勘違いされてしまうのです
左利き（キャラダインの銃を使う時は右利き）
鏡に映った自分を殺し屋に撃たせる
イカサマ師の手のひらサイズのパームガン
半分に破いた紙幣
銃をホルスター？のままの発砲（どんな構造になってるの？笑）
演出はいちいちかっこいい（笑）
そして、お決まりの乱闘シーンあり
リンチシーンあり
お笑い担当（ジョーににつきまとうメキシコ人）あり
助けてくれる少年あり
この少年が悪党に無残に殺されてしまい
ジョニーはさらなる復讐に燃えるのです
サマンタのあまりのきたなさに怒ったキャラダインと協力し
一味を皆殺しにするジョニー
そして逃げるサマンサの水筒に穴をあけていたキャラダインが
死の間際までかっこよすぎるぜ！
古い映画なので盛り上がりにはいまいち欠けますが（笑）
悪い奴らが叩きのめされる勧善懲悪ものは
やはりスッキリしますね
いやな奴や、嫌いな人を思い浮かべながら見るのにいいと思います（笑）
【解説】allcinemaより
伯父の遺産が狙われていることを知ったジョニー・ユーマ。敵は殺し屋キャラダインを雇うが、ジョニーを気に入った彼は寝返り、ジョニーとともに悪党どもをなぎ倒す。事件の黒幕は伯父の妻サマンタだと判明、が、油断したキャラダインは彼女に撃たれる。瀕死の彼は、馬車で逃走するサマンタを撃つが、当たらない。彼女を追ったジョニーは、キャラダインの弾で穴の空いた水筒と、砂漠でひからびたサマンタの遺体を発見したのだった。
