マイ・ベスト・フレンド(2015)



「最悪の瞬間も最高になる」


私は友人の多いほうだと思うけれど

ここまでの大親友はさすがにいませんし

もしいたとしても、こんなにも尽くせるかどうかわかりません


自分が幸福な時、親友がどん底だったらどうしたら良いのだろう
その逆もしかり



自由奔放で過激でクレイジーなオンナノコ、ミリー(トニ・コレット)と

そんな彼女の大親友ジェス(ドリュー・バリモア


だけどミリーはミュージシャンとできちゃった婚

子煩悩で良い親になり、仕事も成功して豪邸に住んでいます

そんな幸せなある日、ミリーは突然乳がんの宣告を受けてしまいます


ジェスは自然保護の仕事をしている優しい夫とボートハウス暮らし

長年の不妊治療の末、やっと妊娠しました

母親になる喜びをミリーと分かち合いたい

だけど、ミリーの病気を思うと打ち明けられないでいました




どんどん悪化して抜け落ちていく髪の毛

摘出をしたものの、自暴自棄になってしまうミリー

ミリーが若い男と遊ぶための旅行に付き合わされたジェスは

さすがに大喧嘩をしてしまいます


病気になると、その人の人間性まで変わるというけれど

さすがにミリーのこの行動は私も許せない


確かに女性特有の病気は女性にしかわからないし

男性はいざというとき頼りにならない




だけどみんながミリーを励まそうと頑張っているのに素直に感謝できない

それどころか恩を仇で返すような態度しか取ることができないのです

自分の辛さ以上の辛さを与えてしまう

自分の過ちに気が付いたのは、ジェスが去ってからでした


それにしてもジェスの旦那さんが良い人すぎました

22歳じゃなかったのか?ダマしたな!」と優しい冗談を言い

ミリーの夫には「その言葉を待っていたよ」と言う(笑)

家庭よりミリーを優先するジェスのことも許してくれる


こんな旦那さんだからこそ、ジェスもミリーの過ちを

許すことが出来たのでしょう




ジェスの出産に立ち会うために

ミリーが母親とホスピスから脱走するシーンは楽しかった


んな時も、気の利いたジョークや皮肉で応じ

しれっと中指を立てれる親友

そして時には素直な言葉に胸を打たれるのです


トニ・コレットのがん患者の姿があまりにもリアルで悲しい話でしたが

ラストは希望のある明るい終わりかたでよかったですね


女性におすすめ

健康診断も毎年忘れずに受けましょう



トニ・コレットドリュー・バリモアが幼い頃からの大親友を演じる感動ドラマ。思わぬ試練に直面した親友2人の、それでも変わらぬ深い友情を笑いと涙で綴る。共演にドミニク・クーパーパディ・コンシダイン。監督は「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」「トワイライト~初恋~」のキャサリン・ハードウィック
 ジェスとミリーは小学校の時からの大親友。やがてミリーは恋人のキットとできちゃった結婚で幸せな家庭を築き、ジェスも環境保護活動で出会った整備士のジェイゴと同棲して幸せな毎日を送る。そんなジェスの唯一の悩みが子どもができないこと。不妊治療を続けるものの、なかなか子宝に恵まれなかった。ある日、ミリーに乳がんが見つかる。子どもたちのために明るく振る舞うミリーを懸命に支えるジェス。そんな中、ついに待望の妊娠が判明するジェスだったが…。