ミュリエルの結婚(1994)





幸せの形はいろいろあるけれど
どんな女の子だって自信をもてるんだよ
綺麗になれるんだよ
いつか幸せになれるのよ
そう思わせてくれる物語。

友人の結婚式でブーケトスを見事にキャッチしたミュリエル。
彼女はとても結婚に憧れる22歳の女の子。
でもアホ顔のブスで、デブのデカ女で、嘘つきで無職。
美人の友人たちから陰で嘲笑され厄介者扱いされていました。

ミュリエルは結婚したらすべてが変わる
そう信じていました。

初めて本当の親友となったロンダと知り合ってからも
自分に好意を持ってくれる男性と出逢ってからも
結婚式に憧れるその気持ちは変わりませんでした。
ついには偽造結婚までしてしまうのです。

でも母親の自殺でミュリエルは気が付きます。
すべてを犠牲にして自分に、家族に、全てを捧げてきたママ。
でも家族の誰しもがママを大切にはしませんでした。
ママを裏切って、傷つけてきました。
本当は愛していたのに、ママがいなければ何もできなかったのに・・
今までの自分の過ちにやっと気が付くのです。
でも遅かった・・・

トニ・コレットが惨めで厭らしい女から苦難を乗り越えて
素敵女性に変貌を遂げるまでを見事な演技。

そうです、女性は変われるのです。
硬い殻を破って美しく脱皮できるのです。

「マンマ・ミーア」でもアバの曲が効果的に使われていましたが
この作品でもポシティブな気分になれて、いかに名曲なのか納得させられます。
特に結婚式でのシーンでは、新婦の心情とマッチしていてぴったりでしたね。




わたしを愛する?
それとも別れる?
どちらか選んで

 でも信じて
あなたを愛している
心から

隠し切れない気持ち
分かるでしょ
感じるでしょ
あなたも同じでしょ
愛してる

だからお願い
やってみましょう

愛してるの
否定できない

 だってそれが真実だから
あなたを愛している



ま、オンナノコには
ウエディングドレスみたいな綺麗なドレス着たい願望は
正直、いつでもあるよね。笑



【解説】allcinemaより
有力者の娘として育ったミュリエルは、その容姿の上に高校を中退したため、友人らからも敬遠されていた。しかし結婚願望が強かった彼女は、名前をマリエルと変え、シドニーへ相手を見つけに出発する。アバの曲“ダンシング・クイーン”のような人生を夢見て、親友のロンダと共に恋人を探し続けるが……。理想の結婚を果たすまでを描いたコメディ映画。オーストラリア・アカデミー賞4部門受賞。