スタンピード(1965)





邦画でも洋画でも未亡人はモテる・・
未亡人に働く男性心理とは
いったいどのようなものなのでしょう?
それはさておき。笑

原題は「レア・ブリード」で珍種
邦題の「スタンビート」は家畜などの集団暴走や
人間の群集事故を意味する英語(ウィキから)ということだそうです。
映画って雑学の勉強になるよね。笑

映画においてワンちゃんや馬さんの名演技はよく目にしますが
この作品では牛さんが名演技。

イギリスからやってきた、白い巻き毛がキュートなヘレフォード種の雄牛ビンディ。
アメリカのテキサス・ロングホーンと交配させ
より優れた牛を誕生させよう
そんな夫の遺志を継いだマーサと娘のヒラリー。
ボーエン牧場まで牛を運ぶのを頼まれたサムは
誰もがヘレフォード種はテキサスの厳しい冬を生き残れないと言う中
マーサの考えに感化されやがて支持していくようになります。

私も北国の出なのですが
冬の酷寒には家畜が凍死したというニュースを
たびたび聞いたことがありました。

この作品でも、誰もがビンディが
降りしきる雪の中、死んでしまったと思っていました。
だけどサムだけは違う、きっと子を、新たな命を残したと信じています。
そして雪が解け、春になり、サムはビンディの残した子牛を探します。

悪役でこそあれ、髭ぼうぼうの牧場主
ボーエンがなかなかお茶目で可愛いですね。
気の強いマーサに恋をしてしまいイキナリ清潔な紳士に。笑
マーサにはフラれちゃったけど
その後は女性にモテモテになってくれること間違いなし!
・・・と、祈ります。笑

ちょっと「たそがれ」た大人だけれど
恋と夢を追いかける、そんな西部劇。

ジャック・イーラムが悪役だけで終わっちゃったのは
私にはちょっと残念かな。
彼はちょっとオトボケで緩いのが魅力的だから。

西部劇好きにとっては悪役にプチ同情・・
だけどハッピーエンドでまとまった物語でしょう。



【解説】allcinemaより
イギリス人の未亡人とその娘を伴って、横取りを企む牧場主や様々な困難を乗り越えながら、セントルイスからテキサスまで彼女たちの牛を届けるカウボーイの姿を描いた西部劇。
 はるばるイギリスからセントルイスの家畜売買会場へやって来た未亡人マーサとその娘ヒラリー。彼女たちは英国ハーフォード種の角の無い牛をアメリカに移入させようとしていたのだが、大半はただの乳牛として買い取られ、一頭の雄牛だけがテキサスのボーウェン牧場に高値で落とされた。マーサたちに雇われた牧童頭のサムは、二人と雄牛を連れテキサスへ出発するが、そこには牛の横取りを画策する悪人と、大自然の猛威が待っていた……。