50回目のファースト・キス(2004)


 
 
「君をとても愛してる。人が人を愛する以上に」

 
交通事故で短期記憶障害になってしまった女の子ルーシー(ドリュー)に
一目惚れしてしまった水族館の獣医でプレイボーイのヘンリー(サンドラー)。
次の日になったらすべて忘れてしまう彼女に
ヘンリーは毎日あの手この手でデートを申し込みます。
 
ヘンリーの行為は、見方によってはストーカーそのものですが
それくらいマメで執着心がある男性でなければ
重い障害を持った女性にあそこまで尽くせないのかもしれません。
 
ファースト・キスって最高」
ハワイ州法なら12回で、胸を触る資格はある」
 
でも、逢うたびに口説かれて
逢うたびに初めてのキス
逢うたびに初めてのベッド・イン・・
というのは、まあステキかも?ですけれど。笑
 
それにしても、男性が女性に夢中になるのって
(映画では)初恋か一目惚れが多いですよね?笑
 
深刻で決して治る見込みのない重い病気がテーマですが
前向きで明るく楽しいラブコメに仕上っています。
ドリューがバット持って男性を殴ったりとてつもなく強いのは面白いし
水族館の動物たちが芸達者でめちゃくちゃカワイイ。
男か女かわからない同僚のアレクサや、友人ウーラなど
脇を固める登場人物もちょっとオカシクて。
 
障害が治ることはないけれど、ラストは夢もかなってハッピーエンド。
ヒロインを見守る家族や恋人や周囲の人々が暖かく
愛を感じる作品でした。
 
ドリューが歌うビーチ・ボーイズの「Wouldnt It Be Nice」が
とてもストリーを盛り上げてくれましたね。
だけど私はエンディングに流れた「見つめていたい」が大好き!
ポリスの名曲をUB40がカヴァーしていました。
 


君が息する姿も
動くしぐさも
誰かと別れるときも
歩きだす姿すべて
見つめていたい
 
くる日もくる日も
君が話すひとことひとこと
君がする一挙一動
君と過ごす毎夜
ずっと見つめていたい
 
わからないのかい
君は僕のものなんだよ
君がとる行動に
僕の心はどれだけ痛んでいることか
 
君の仕草
君の嘘
君のつくり笑い
君の訴えている姿すべて
これからもずっと見つめていたい
 
君が去ってから、僕の身体は魂の抜け殻
夜に夢を見れば君の顔しか浮かんでこない
まわりを見ても君の代りは見つけられない
寒いんだ、君に抱きしめてほしい
ずっと泣き続けている、お願いだよ
 

 
【解説】より
ウェディング・シンガー」以来の再共演となるドリュー・バリモアアダム・サンドラーによるロマンティック・コメディ。事故で“前日のことをすべて忘れてしまう”記憶障害に陥った女性と、彼女に一途な想いを寄せる獣医が繰り広げる毎日が最初からやり直しの恋の顛末を描く。監督は「N.Y.式ハッピー・セラピー」のピーター・シーガル
 常夏の島ハワイ。水族館で獣医として働くプレイボーイのヘンリーは、ある日カフェでルーシーという女性と出会い、一目惚れ。意気投合した2人だったが、翌日また同じカフェで再会すると、彼女は冷たく他人行儀になっていた。実はルーシーは1年前に交通事故に遭い、その後遺症から一晩で前日の記憶を全てなくしてしまう短期記憶喪失障害を抱えていたのだった。家族や周囲の努力で、ルーシーはそうとは知らず同じ一日を繰り返していた。それでもヘンリーは毎日、初対面から始め、愛を告白する。こうして徐々に2人の関係は進展していくかに思われたが…。