悪役が仲代達也さんそっくりだな、と感心していましたら
本物の仲代さんでした(笑)
イタリア人に紛れても、あまり違和感ありません
妻を辱められ、無実の罪で牢獄に入れられたビル・カイオワ
宿敵エルフェゴに復讐するために
4人の腕利きガンマンを雇い旅に出ます
いろいろな西部劇の要所要所をパクったような作品で
主人公はフランコ・ネロのそっくりさん(笑)
復讐劇としても緊張感はなくユルいものでしたが
画的には嫌いでないです
5人揃っての乗馬姿など、なかなかかっこいい
これは、もう少し登場人物の過去や個性を掘り下げていれば
もっと面白くなった気がします
エルフェゴがなぜこんな悪党になったのか
両親はカイオワの両親の農場で働いていて
カイオワとエルフェゴは幼馴染の親友でしたが
日本人であるエルフェゴは周囲から幼いころから虐められ
やはり差別によって両親が殺されたことを
カイオワの父親のせいだと思っているのです
そして成長したエルフェゴはカイオワを陥れるのです
妻を殺されたカイオワは両親が残した莫大な遺産を元手に
エルフェゴに復讐を誓い、仲間を集める
・・・というようなエピソードが欲しかった
まあこれも、いろいろな
西部劇の要所要所をパクっているのですけれど(笑)
ガンファイトも少く、音楽も力が抜けているので
時間のないときは1.5倍速くらいで見てもかまわないでしょう
瞬きをしない仲代さんには注目
【解説】allcinemaより
殺人の濡れ衣を着せられた男が、真犯人の強盗団のボスを追い詰めて倒すまでを描いたマカロニ・ウェスタン。真犯人である悪党を演じたのは仲代達矢で、日本人との混血児という設定が強引ながらも、日本では公開当時話題になった。映画全体は凡庸な出来だが、黒沢映画で鍛えられた仲代の悪役ぶりは堂に入っており見応えがある。仲代がロケ地の空港に着いた時、出迎えに来た現地スタッフが彼の頭を見て、“なんだ、チョンマゲは日本に置いてきたのか”と残念がったという逸話が残っている。