大いなる決闘(1976)




「大いなる・・」がつくシリーズ
似たようなタイトルが多いと、見たかどうか忘れてしまうのですが
過去にも見ていた作品でした(笑)


元保安官のバーゲード(ヘストン)に復讐するためだけに脱獄した
凶悪犯ブロボ(コバーン)
コバーンの残酷で粘着質な悪役がすごい
卑怯なだけな男なのです
その手下で常に娘をレイプしようと企てている男も
じつにいやらしく熱演

西部劇ファンからはあまり人気のない作品ということ
確かに風変わりで、デューク後期のお抱え監督のマクラグレンが
ペキンパーになりたくてなれなかったような印象ですが(笑)
私はそれなりに面白かったです

娘の恋人のハル(ロバート・ミッチャムの息子)が良かった
バーゲードやブロボとは明らかに違うタイプの人間で
現代的な考えの持ち主で、感情を抑えることも知っている

バーゲードはこの青年を頼りないと信じていたけれど
娘が誘拐され、彼女を救うためにインディアン居留地まで
ついてきたのは結局ハルひとりでした

ガンマンではなく、新しい技術の農業を目指すハル
彼が言う「生きていることが大事」
それがこの作品のテーマでもあるのでしょう                          

後味の悪い映画が好きなら、それなりに楽しめると思います
すっきりしたいときには、あまり見ないほうがいいかな(笑)




【解説】allcinemaより
脱獄した凶悪犯コバーンはかつての復讐を果たすため、元保安官ヘストンを襲いその娘を誘拐する。開拓時代が終わろうとしている1909年のアリゾナを舞台に、建国200年を記念する意味も含めて製作された大型西部劇。ただし娘を手下にレイプさせたりするシーンなどの残酷趣味もあって、正統ウェスタンの復活とは言い難い。