大いなる男たち(1969)

 
「大いなる・・」がつくシリーズ(笑)
これもタイトルは忘れていましたが見ていました
マクラグレン監督がお得意な感じの娯楽西部(というより南部)劇
 
 
南北戦争が終わり、家も土地も奪われるかもしれない南軍大佐ハドソン
彼は残兵とその家族を率いりメキシコの皇帝派の応援へと向かいます
当時メキシコではマキシミリアン皇帝率いるフランスの傀儡政権と
フアレスの革命派が争っていたのです
 
一方北軍のリーダーであったデュークも、仲間と自分の今後の「お金」のため
皇帝派に3000頭の馬を売ろうとメキシコに渡ろうとします
 
「赤い河」(1948)の牛追いではその迫力に圧倒されましたが
こちらは馬、「赤い河」には及びませんがなかなかのもの
馬が疾走するシーンはやはり美しい
 
革命一派は元南軍を狙い
そしてデュークの3000頭の馬も奪いたい
ハドソンにデュークの馬を持ってこなければ
捕らわれた家族と仲間を殺すと脅されます
 
かっての敵のために、ひと肌脱ぐデューク
お金だけのためじゃない、同じ合衆国民のため
 
 
 
北軍と南軍の間の確執が少しづつ解けて行くというのが主だったテーマで
そのなかにインディアンの青年と大佐の娘との恋
デュークと南軍の未亡人が心惹かれあうというシーンが折り込まれます
 
革命軍に囚われてからは取って付けたようなシーンがあるものの(笑)
ラストでの、過去は忘れ大らかに生きていこうとする男たちの姿は清々しい
気持よく見終われる作品です
 

 
【解説】allcinemaより
南北戦争終結後、かつて敵同士であった南軍、北軍の二人の大佐がメキシコへ向かう道程で困難に立ち向かいながら互いに協力し合って行く西部劇。標準的な作品だが、メキシコ軍に引き渡すべくJ・ウェインが率いる馬3千頭の疾走シーンは壮観。
 南北戦争北軍の大佐を務めたトーマス。戦争も終わった今では牧場主となり、メキシコの皇帝へ三千頭の馬を渡すべく部下たちを引き連れ、現地に向かっていた。一方、元南軍の大佐ラングドンは再起を図り、反乱軍と戦うメキシコの皇帝に加勢するため、家族をはじめとした大勢の部下と共に皇帝陣営のもとを目指している。その道中、危機に見舞われるラングドン一行だったが、トーマスらがその窮地を救ったことをきっかけに互いの親交を深めていくのだった。やがて、彼らは自分たちの目的に発つが、ラングドンの方は、対面した将校が実は反乱軍の一味だったために全員捕らわれの身となってしまう。そして、トーマスの三千頭の馬を反乱軍へ引き渡せば解放する、と脅されるラングドンだが…。