すてきな片想い(1984)




「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」と
ずいぶん展開が似ているなと思ったら
ヒューズ監督は「プリティ・・」の脚本も手掛けているのですね


姉の結婚式のドタバタのため
家族全員に16歳の誕生日を忘れられてしまったサマンサ
かなり落ち込んでしまいます
アメリカでは記念日を忘れることは重大事件なのね)

ハンサムで人気者の先輩、ジェイクに片思いしているけれど
彼には美人でグラマーな彼女がいるし
自分の存在さえも気が付いていない

一方言い寄ってくるのはチビで冴えないジー
本当はやさしくて大切にしてくれるはずの彼のことは
どうしても好きになれないのです

つまんない、つまんない、つまんない
誕生日も好きなことも言わなくても気が付いて欲しいのに
何もかもうまくいかなくて爆発寸前

でもジェイクの名前を書いたアンケート用紙を落としてしまったことで
ジェイクもサマンサのことが気になりだしてしまいます
そしてダンスパーティーの夜がやってきます





今となってはザ・80年代のばっちりメイクは
高校生としてはいかがなものかと思ってしまいますが(笑)
全体的にはキュートで、お洋服も、お部屋も、オンナンコ全開

ティーンの見た目重視の恋愛観や
大人ぶって見せたいという気持ちが
うまく描かれていると思います

このダメ男クンと付き合ったほうが
大切にしてもらえると思うのだけれど、そうはいかない
(いくら頼まれたとしても、パンツはあげないでしょ 笑)

それでも、エンディングの爽やかでハッピーな感じはなかなかのもの
パパがとってもいい人で、娘に言う言葉には感動します

80年代のテイストと音楽が好きな人にはオススメ
しっかりとタイムスリップさせてもらえました



【解説】allcinemaより
16歳のバースディを迎えたサム(リングウォルド)。しかし姉さんの結婚式を翌日に控えた家族たちは彼女の誕生日などしっかり忘れ去っていた。朝から落ち込み気味で学校へ行ったサムだったが、片想いのジェイク(デューリー)には振り向いて貰えず、帰りのバスではお調子者のジム(マイケル・ホール)にまとわりつかれる始末。挙げ句に帰宅した家にはおじいちゃんおばあちゃんがやって来ていてイヤイヤ挨拶はしなきゃならないはと正に最悪状態の一日になってしまう。しかしその晩は学校でダンス・パーティーが開かれており、おめかしして出掛けたサムは……。
 ストーリー的にはどうって事の無い話なのだが、ティーン感覚をバッチリ捕らえた“ノリ”とおバカなギャグが最後まで飽きさせない、大人になりかけの男女たちが繰り広げるワン・ナイト青春コメディ。多少トッ散らかった感もするが初監督作にしてはなかなかのまとめ方で面白い。ブレイク前のリングウォルドや、その後ヒューズ作品の常連になるマイケル・ホールの初々しさも新鮮。チョイ役でジョン&ジョーン・キューザックも出演している。