マンハッタン無宿(1968)




まず、音楽はラロ・シフリン(そこ?)
シーゲル×イーストウッドの最初の作品
それだけで、ワクワクするよね(笑)

アリゾナの保安官代理の一匹オオカミ的警察官
だったら独りで仕事をしろよとNYはマンハッタンへ出張

だけど、あれこれ正統な手続きのため
NY市警では何もすることがなく
ただ待つハメに・・

いつもは女性に口説かれる一方のイーストウッド
今作品では思い切り女性を口説いています(笑)

今ではさすがにないでしょうが
ニューヨーカーにとっては、西部はみんなテキサスなの?
という感覚が面白いですね
真夜中のカーボーイでも、そういう差別的なもの感じましたね)

でもそんな誤解も、本人がよく理解していて
洒落でかわしていくのはお洒落です
最近はこういう大人の余裕が
少なくなってきたようが気がします

NY市警の警部補、ザ・公務員な
お堅いリー・J・コップ(ジーン・ハックマンに少し似ている)が
いいですね、自分のスタイルを崩さないのが
イーストウッドと違うけれど重なって良いバランスになっています

犯罪者保護係のジュリーは可哀そうだったな
犯人のリンガーマンを追うためとはいえ
その情婦リニーと寝たのは、相当ショックだったと思う
アリゾナに行くことまで夢に見たのに

ドライとウェット
地方と都会
仕事と女

ダサイ、ロープタイもイーストウッドが身につければカッコイイ(笑)
これもまた、男の
俺のやりかたに口出しするなという
そんな思いの伝わる作品のひとつですね



【解説】allcinemaより
アリゾナの保安官補クーガンが、凶悪犯の身柄引き渡しのためにニューヨークへやってきた。だが彼のミスで、犯人を逃してしまう。NY市警の協力を得られぬまま、クーガンは単身、凶悪犯を追うが……。D・シーゲル+C・イーストウッドのプレ「ダーティハリー」とでも言うべきハードボイルド・アクション。田舎の保安官が大都会で活躍するという、この設定は後に同じユニヴァーサル社製作の90分TVシリーズ「警部マクロード」に受け継がれる。