アイガー・サンクション(1975)




サンクションとは制裁のこと

主人公の登山家で大学教授のヘムロック(イーストウッド)は
(CIAなどの)諜報員が殺されたときに
その犯人に制裁を加えるという秘密組織の一員なのです

その組織のかっての親友が殺されました
犯人はアイガー北壁に挑むクライマーの中にいるというのです

モニュメント・バレーのトーテム・ポール
アイガーの北壁、登山シーンは迫力満点です
そしてロケーション画面の美しさ
CGなど一切ない、これが本物と見せつける

実際のロケでは落石で登山家も亡くなったそうです
いかに危険な撮影だったのかがわかります
それをイーストウッドはほとんどスタントマンなしで
挑んだというのだからスゴイ!

ただ、サスペンスとして残念なことは
ジョージ・ケネディが出てきた瞬間に
コイツが犯人だってわかってしまうこと(笑)

ほんっと、ジョージって愛嬌ある
憎めない悪役なのよねえ

とにかくクライミングシーンが逸品
しかも西部劇の聖地、モニュメント・バレーに登るなんて
それこそ西部劇ファンにとっては、大・大サービス(笑)




きっと、あなたも「ファイト!一発!!」と叫んでしまう
そんな作品でしょう



【解説】allcinemaより
表向きは大学教授、裏では政府の諜報機関に籍を置くジョナサン・ヘムロックは、正体不明の殺しの標的が参加しているアイガー国際登山隊に加わるが……。トレヴェニアンの同題小説をかなり忠実に映画化した本格的な山岳スパイ・アクションで、中盤のグランド・キャニオンでの訓練シーンやクライマックスのアイガー北壁のシーンはセット撮影では決して味わえない迫力が有る。ジョン・ウィリアムズの音楽も絶品。