ダーティハリー4(1983)




オープニングからブルース・サーティースの特質がよく出されていて
このような空撮はこのあと、どれだけの映画にまねっこされたことでしょう

3作目から7年を経ているので
いきなりイーストウッドがかなり老けて見えるのですが(笑)

だけどクライマックスの逆光で登場するシーンは
やはりカッコいい
そして回転木馬ユニコーンには
鳥肌が立ちます

物語は妹とともに集団レイプされた女性が
廃人となった妹のため
犯人たちを見つけ出し復讐をしていくというもの

この作品「犯罪者を見逃す権利はあるのか?」という問題点もありますが
あとに製作された「グラン・トリノ」でもですが
「レイプ犯は絶対に許さない」という
イーストウッド監督の強いメッセージが感じられます

逮捕して裁判にかけても
「合意だった」と加害者の主張が通れば減刑になる
そんなことは許せない
ゴミのような人間はこの世にいなくてもいい

私もトランプ氏のように
暴言王と呼ばれる日が来るな・・・

今回のハリーの相棒は
シリーズファンなら知ってる、アルバート・ポップウェル
「5発撃ったか?6発撃ったか?」の銀行強盗ですよね
2ではポン引き、3ではカリスマ黒人指導者
ついには相棒にまで出世しました(笑)

とにかくイーストウッドの演出と
サーティースのカメラは相性ぴったりな作品
(妙にエロいけど)

シリーズ最大のヒット作だそうです
レーガン大統領までハリーのセリフを言ったとか(笑)



【解説】allcinemaより
シリーズ中、唯一イーストウッドが監督を手掛けた作品。シスコの連続殺人犯を追って、サン・パウロを訪れたハリーの前に、過去に妹と共にレイプされ復讐鬼となった女ジェニファーが現れた……。
 乱暴な捜査を重ねた結果、北カリフォルニア沿岸の港町サン・パウロヘの出張を命じられるハリー・キャラハン刑事。サンフランシスコで起きている連続殺人事件の犠牲者の一人が、この町の出身であったからだが、意外なことにここでも同様の手口による殺人事件が起きていることを知る。そして画家のジェニファーと知り合ったハリーは、数年前にジェニファーと彼女の妹がレイプされるという事件があり、今回の犠牲者はその犯人たちだという事実に行き当たった。レイプ犯たちは真相を闇に葬るべく、復讐鬼と化したジェニファーと、事件を捜査するハリーの命をつけ狙うのだが…。