ガンマン大連合(1970)




面白かったですね
西部劇マニアから人気なのもわかります

セルジオ・レオーネはライバル的存在だったそうで
本作も「夕陽のギャングたち」に対抗して撮ったとか(笑)

モリコーネの一度聴いたら忘れられないテーマ曲が印象的で
耳にこびりついて、延々と頭の中をループします





原題も「Vamos a Matar!Companeros!」
(殺っちまおうぜ!同士たちよ!)
ラストのキメ台詞も「バモサマタール!コンパネロス!」
もう気分は「殺っちまおうぜ!」
だけど清々しい(笑)


政府軍、革命軍
そして非暴力を唱えるサントス教授(フェルナンド・レイ)に賛同する
学生たちが戦うメキシコ革命

そこにスウェーデンからやって来た武器商人ペンギン(フランコ・ネロ)と
靴磨きから成り上がった革命分子バスコ(トーマス・ミリアン)は
モンゴ将軍の命令で、革命資金にするための金庫の暗証番号を
ただひとり知っているアメリカで捕られた教授の救出にいきます

そこに立ちはだかるのが、ペンギンに恨みを持つ





裏切り合い、助け合う、ペンギンとバスコの珍道中
特にトーマス・ミリアン演じるバスコが好演で
だんだんと好きになっていく
汚男がカリスマ革命児チェ・ゲバラ並のいい男に・・
(までは見えなかったけど 笑)


アクションとコメディのバランスが絶妙ですし
危機一髪な(だけどくだらない)見せ場はあり
キャラ設定も実によくできています

結局、みんなで戦って
教授の唱えた「非暴力」は何だったの?でしたが(笑)

ここまで「映画は面白ければよい」とまとめあげた
コルブッチ監督のセンスには感服しました
そして思い通り、本当に楽しめました






【解説】allcinemaより
S・コルブッチ監督が「豹(ジャガー)」に引き続いてF・ネロ、J・パランスとトリオを組み、前作同様メキシコ革命を舞台に大暴れする男を描いたマカロニ・ウエスタン。革命軍に武器を売りに来た主人公が、ひょんな事から政府軍に捕らえられた教授の救出に向かうことになる。