面白かったですね
出色のマカロニウェスタン
西部劇マニアから人気なのもわかります
監督のセルジオ・コルブッチと
セルジオ・レオーネはライバル的存在だったそうで
本作も「夕陽のギャングたち」に対抗して撮ったとか(笑)
モリコーネの一度聴いたら忘れられないテーマ曲が印象的で
耳にこびりついて、延々と頭の中をループします
原題も「Vamos a Matar!Companeros!」
(殺っちまおうぜ!同士たちよ!)
ラストのキメ台詞も「バモサマタール!コンパネロス!」
もう気分は「殺っちまおうぜ!」
だけど清々しい(笑)
政府軍、革命軍
そして非暴力を唱えるサントス教授(フェルナンド・レイ)に賛同する
学生たちが戦うメキシコ革命
靴磨きから成り上がった革命分子バスコ(トーマス・ミリアン)は
モンゴ将軍の命令で、革命資金にするための金庫の暗証番号を
ただひとり知っているアメリカで捕られた教授の救出にいきます
そこに立ちはだかるのが、ペンギンに恨みを持つ
裏切り合い、助け合う、ペンギンとバスコの珍道中
特にトーマス・ミリアン演じるバスコが好演で
だんだんと好きになっていく
汚男がカリスマ革命児チェ・ゲバラ並のいい男に・・
(までは見えなかったけど 笑)
アクションとコメディのバランスが絶妙ですし
危機一髪な(だけどくだらない)見せ場はあり
キャラ設定も実によくできています
結局、みんなで戦って
教授の唱えた「非暴力」は何だったの?でしたが(笑)
ここまで「映画は面白ければよい」とまとめあげた
コルブッチ監督のセンスには感服しました
そして思い通り、本当に楽しめました
【解説】allcinemaより