「僕は常々思うんですが・・・」
「映画を作るなら、テレビとは違う観客が映画館で2,000円払うだけある
それ相応のものを作るのが制作会社の使命ではないでしょうか」
「僕は常々思うんですが・・・」
「映画館にいかず配信で映画を見ている人が言うセリフじゃないと思います」
原作は未読、テレビシリーズは未鑑賞ですが
令和版「金田一耕助」というという感じでしょうか
実際「犬神家の一族か!」と、突っ込むみがあるくらいですし(笑)
高校生の狩集汐路 は、犬堂我路から
大学生の久能整 を紹介されます
広島の美術展を訪れていた久能は汐路に頼まれ
狩集家の遺産相続をめぐる問題に巻き込まれ
汐路とその従妹たちの父母、兄妹が4人が死んだ
8年前の交通事故の真相を突き止めようとします
4人の従妹たちにそれぞれ渡されたのは4つの蔵の鍵
「問難」 の蔵には、1月~12月を現す9体の日本人形(3体足りない )
「温恭」 の蔵には、座敷牢とタンスの中から手帳
「明総」 の蔵には、甲冑と血液でサビた刀
「忠敬」 の蔵には、同じ形のものが2つの茶碗と皿、1つは本物もう1つは偽物
そこで整が日本人形を「サスペリア」の人形を例えに出したところで
もうおおよその犯人がわかってしまうという(笑)
広島が舞台なのにだれひとり広島弁喋っていないし(笑)
この程度の理由(天然パーマ)で簡単に兄妹を殺すととか
松島菜々子の8年前に受けた注文の記憶力が良すぎとか
背景に説得力がなさすぎ(笑)
ただ、主人公の「久能整」と「金田一耕助」と違うところが
事件の解決だけではなく「その人が抱える状況」や「問題」を
解決していくところ
それは女性や、特に主婦が共感できる的確な言葉で
昔の常識は今の常識じゃないよと
昭和のおじさんの考えを「老害」だと論破する
「子どもはバカじゃありません、自分が子供の頃バカでしたか?」
「子どもって乾く前のセメントみたいなんです」
「”女の幸せ”という言葉はあるのに”男の幸せ”は無いのは
おじさんが作った言葉だから」
「自分が下手だって分かる時は、目が肥えてきた時なんですよ
だから、下手だと思った時こそ伸び時です」
「アメリカの刑事物では、ショックを受けた刑事が必ずカウンセリングを受ける
カウンセラーのOKが出なければ仕事復帰できないシステムになっています
つまり、アメリカは "人間の心は弱い" という前提の文化なんです
日本は根性論の文化ですが、心の弱さを当たり前だと誰もが思えたら良い」
「事件の謎」の謎を解くよりよっぽど面白い(笑)
そこが人気の秘密なんじゃないかと思います
久能整(くのう ととのう)菅田将暉
主人公、妙な潔癖症とこだわりがある
狩集汐路(かりあつまり しおじ)原菜乃華
整を遺産相続事件に巻き込む女子高校生
狩集家の遺産相続候補者の1人
車坂朝晴(くるまざか あさはる)松下洸平
狩集家代々の弁護士の孫、弁護士を目指している
汐路の初恋の相手
狩集理紀之助(かりあつまり りきのすけ) 町田啓太
波々壁新音(ははかべ ねお)萩原利久
臨床検査技師、狩集家の遺産相続候補者の1人
サラリーマン、狩集家の遺産相続候補者の1人
赤峰ゆら(あかみね ゆら) 柴咲コウ
専業主婦、狩集家の遺産相続候補者の1人
夫、一平(野間口徹)と娘の幸(さち)(秋山加奈)がいる
狩集ななえ 鈴木ほなみ
汐路の母
狩集弥(かりあつまり わたる) 滝藤賢一
汐路の父、8年前に居眠り運転で事故死している
真壁軍司(まかべ ぐんじ) 角野卓造
車坂義家(くるまざか よしいえ) 段田安則
狩集家の顧問税理士
狩集家の顧問弁護士、朝晴の祖父
鯉沼鞠子(こいぬま まりこ) 松坂慶子
汐路たちの亡くなった祖父、幸長の従妹
宝田完次(たからだ かんじ)ダンディ坂野
鯉沼鞠子の弟、芝居「鬼の集」の脚本家で自殺している
本編のキーパーソン(でもチョイ役 笑)
志波一巳(しば かずみ) でんでん
広島県警の刑事、8年前の交通事故を担当
青砥成昭(あおとなりあき)筒井道隆
池本優人(いけもとゆうと)尾上松也
風呂光聖子(ふろみつ せいこ) 伊藤沙莉
大隣警察署一係
幕末に鬼が狩集家を乗っ取った際に唯一生き延びた当主の一人娘の子孫
パワーストーン・アクセサリーデザイナー
犬堂我路(いぬどう がろ) 永山瑛太
整と知り合いの謎の青年
(小室哲哉かと思ったわ 笑)
厳島神社の鳥居に嘘の情報の入ったUSBを隠す整
それは汐路が信じ切っている、朝晴を試すためでした
朝晴の祖父車坂義家と税理士の真壁軍司一家は代々
狩集家の資産を守るため、先祖が狩集家を乗っ取った
鬼(外国人?)だったとバレないように
鬼の遺伝子(天パ)を引き継いだ子孫を殺していたのです
殺し合いを止めようと思った汐路の父親は姉弟とともに
狩集家の本当の子孫にあたる女性を探し出します
そして女性に会いに行く朝
父親は朝晴が持ってきた薬入りのオレンジジュースを飲み
居眠り運転で姉弟もろとも事故死
しかし父親はすべての真実をUSBに残し、どこかに隠していたことがわかります
その隠し場所の鍵となるのが、8年前書いた汐路のイラストだったのです
ミステリーとして特筆するすべきところはありませんが(笑)
整クンの名言はいっぱい
日本全国の「おじさん」たちに、このシリーズを見て
「耳の穴かっぽじって聞け! 」と言いたくなります(笑)
【解説】映画.COMより
田村由美の人気漫画を菅田将暉主演で実写化した連続テレビドラマ「ミステリと言う勿れ」の劇場版。原作で人気のエピソード「広島編」をもとに、広島の名家・狩集家をめぐる遺産相続事件の顛末を描く。
天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬童我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。汐路を原菜乃華、彼女と遺産相続を争う狩集理紀之助を町田啓太、波々壁新音を萩原利久、赤峰ゆらを柴咲コウ、狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴を松下洸平が演じる。「信長協奏曲」の松山博昭が監督を務め、「本能寺ホテル」の相沢友子が脚本を担当。
2023年製作/128分/G/日本
配給:東宝