イルマーレ(2006)




原題は「THE LAKE HOUSE」

イルマーレ」とは、イタリア語で海の意味で
オリジナル版である韓国映画の「時越愛」(2001)に登場する
湖畔の家につけられた名称だそうです

そしてこの作品を見て、「君の名は。」(2016)がヒットした時
韓国版「イルマーレ」の盗作だと
韓国から大変な批判を受けたということを知りました

しかし、過去の人物と対話するという構成は
オーロラの彼方へ」(2000)でもそうですし
名作が名作をオマージュすることを
私は悪いことだとは思いません

駄作にされたらいやですけど





話がそれましたが

確かに過去の人物と対話するというという構成は
君の名は。」に似ていました(笑)


湖畔の家に引っ越したアレックス(キアヌ・リーヴス
そこには「もし手紙が誤送されたら、新住所に転送してほしい」
という前の住人ケイト(サンドラ・ブロック)の手紙がありました

ずっと空き家だったのに変だと、アレックスはケイトに手紙を送ります
しかしケイトという女性は存在しました
2年未来に





文通をしているうちに考えを共有し、相手を理想化し
いつしか恋愛感情のようなものが芽生える
そんな懐かしい気持ちを思い出します(経験あるのかよ?笑)

「女の子だけど、ジャックという名前よ」と
犬に名前を付けるエピソードもいいですし
湖畔に浮かぶガラス張りの家も素敵


ただストーリーのほうは、ちょっとご都合主義
タイムマシンポストの効力が長すぎです(笑)
なので哀しい気分を味わう余韻がないのです
ケイトの婚約者の立場も、よく考えると惨めすぎです

お互いの視点で、好きな人を「待つ」時間も描いていたら
もっと切ない気持ちに浸れる作品になったのではないでしょうか

待つ2年は、長いものだから


【解説】allcinemaより
 2001年に製作された同名の韓国映画を、「スピード」キアヌ・リーヴスサンドラ・ブロックの共演でリメイクしたファンタジー・ラブストーリー。“湖の家”の郵便ポストが取り持つ不思議な恋の行方をロマンチックに綴る。
 静かな湖の岸辺に建つガラス張りの一軒家。ここに住む女医のケイトはシカゴの病院に着任することになり、愛着のあるこの家から引っ越すことに。彼女は次の住人に自分宛の手紙の転送を頼もうと、郵便受けにメッセージを残した。一方、建築家のアレックスは子ども時代の懐かしい家族の思い出が詰まった湖の家を買い取り、そこへ引っ越してきた。彼はそこで郵便受けに奇妙な手紙を発見する。それは、ケイトが残していったあの手紙だった。しかし、この家は長いこと空き家になっていたはず。不思議に思い、アレックスはケイト宛に返信を送る。やがて2人は、ケイトが2006年、アレックスが2004年の時代にいることを知るのだったが…。