クリード チャンプを継ぐ男(2015)

 
 
これは「ロッキーⅦ」なのですね
 
アポロと愛人の間に生まれグレていた少年アドニス
アポロの妻は引き取り、わが子のように愛し立派に育てました
やがてアドニスは父親と同じプロボクサーの道を選びます
そしてロッキーにトレーナーになってほしいと頼み
世界チャンピオンを目指します
 
展開もロッキーの1作目と似ています
ヒロインはエイドリアンほど地味ではありませんでしたが(笑)
 
 
細かなところまで実によく仕上がっていますね
製作スタッフは相当なロッキーファンなのではないでしょうか
鶏を追いかける、階段を駆け上がる
過去のロッキーシリーズの名場面が走馬灯のように蘇ります
 
そして、ロッキーのエイドリアンや息子への愛情
かってのミッキー、アポロ、ポーリーとの友情を
思い出すと泣きそうになってしまいました
 
スライがいいです
落ち着いた年齢相応な演技は
今までの彼の主演作の中でも
最高と言ってもいいのではないでしょうか
 
アドニスの片目が腫れて見えなくなってしまったときに
ロッキーが首を叩いて数を教えるシーンとか
そういう何気ない場面が好き
 
DVDの特典として、主人公の役作りについて紹介されていました
ただマッチョになればいいわけではなく
ボクサーの体系に仕上げなければいけないのですね
厳しい食事制限に、筋トレに、ボクシングのトレーニン
10ヶ月かけて肉体改造したそうです
 
撮影では相手がプロのボクサーなので
本気でのパンチが命中すると大けがをしてしまうということ
細心の注意をはらっての撮影には長い時間を費やしたそう
いかに本物に見せようかという熱意
試合のシーンは迫力満点で見事でしたね
 
これはロッキーファンが
世界中のロッキーファンのために作った映画
きっと、そうなのです
 

 
【解説】allcinemaより
 シルヴェスター・スタローンが若い才能とタッグを組み、「ロッキー」シリーズのスピンオフとしてロッキー・バルボアの新たなる物語を描く感動ドラマ。孤独に生きるロッキーが、盟友アポロ・クリードの忘れ形見だという青年に乞われ、トレーナーとなって二人三脚でボクシングの頂点を目指す師弟の熱き絆を描き出す。アポロの息子アドニス・ジョンソン役には「フルートベール駅で」のマイケル・B・ジョーダン。監督も同じく「フルートベール駅で」のライアン・クーグラー
 妻に先立たれ、孤独に暮らすロッキー。ある日、彼の前に一人の青年アドニスが現われる。彼は、かつてロッキーと死闘を繰り広げた永遠のライバルにして無二の親友アポロ・クリードの隠し子だった。アポロの妻に引き取られ、立派に育てられたアドニスだったが、ボクシングへの情熱を断ち切ることができず、ついに会社も辞めてしまう。しかし地元のジムでは相手にされず、アドニスはロッキーにトレーナーになってほしいとフィラデルフィアまで直談判にやって来たのだ。すでにボクシングの世界から足を洗っていたロッキーは一度はこれを断るも、アドニスの情熱に突き動かされ、ついにトレーナーを引き受けるのだったが…。