ロッキー・ザ・ファイナル(2006)

 
 
「クレイジーなおいぼれめ!」
「・・おまえもいずれそうなる。」
 
正真正銘のロッキー最終作。笑
 
この作品、鑑賞する年代で評価が違うのではないかな、と個人的に思います。
若い世代の方が観たなら
「いい年をしたオッサンがボクシングなどばかばかしい」
「チャンプと対戦なんて現実離れしている」などと思われるかもしれません。
しかしこの作品のロッキーと同じ60歳くらいの方や
もしかしたら80歳以上の方でも
ロッキー・ザ・ファイナルを観たならば、「何かを成し遂げたい」という
熱い気持ちに共感する方は意外と多いのではないでしょうか。
80歳でエベレストの登頂に成功した三浦 雄一郎氏の話題も
まだ記憶に新しいですが
男性とは、健康であれば年齢に関係なく夢に挑戦したいという気持ちが
女性より強いような気がします。
 
「人は年を取ると失うものが多くなる
だが挑戦することを奪う権利はだれにもない。」
 
「好きなことに挑戦しないで後悔するより
醜態をさらしてでも挑戦するほうがいい。」
 
愛するエイドリアンに先立たれ、たったひとりの 息子には避けられ
イタリアンレストランを経営しながら質素な生活を送る孤独なロッキー。
たとえ老いぼれた身体でも、昔のような強さはもうなくても
自分にたったひとつ残されたもの、それがボクシングなのです。
・・それでたとえ死んでもかまわない。
 
「誰にだって胸に秘めた夢ってものがあるだろう?
夢を追い求める、その心意気を尊重すべきだ。」
 
第1作目から30年。
現役最強ボクサーとロッキーの対戦というクライマックスは
やはり見入ってしまいます。
闘うことをやめないロッキーの見事なエンディング。
 
でもなんだか、とてもしんみりしちゃったな・・・
 

 
【解説】allcinemaより
シルヴェスター・スタローン出世作にして代表作「ロッキー」シリーズの6作目。スタローン自ら脚本と監督もこなし、第1作から30周年を迎えた伝説のシリーズを締めくくる。現役を引退し、愛妻エイドリアンにも先立たれ、おまけに一人息子との関係もこじれて満たされない日々を送るロッキーが、ある決意を胸に無謀な復帰戦に挑む姿を、彼の人生の思い出の数々をちりばめつつ熱く感動的に綴る。
 ボクシング界のかつてのヒーロー、ロッキー・バルボアも今では引退し、地元フィラデルフィアで小さなイタリアン・レストラン“エイドリアンズ”を経営していた。妻エイドリアンは既に他界し、息子のロバートは有名人の父に反発して家を出ていった。もはやかつての栄光とエイドリアンとの思い出にすがって生きるのみだったロッキー。だがやがて、そんな心の喪失感を埋めようと再びボクシングを始めたロッキーは、次第にかつての情熱を取り戻していく。一方、無敵の現役ヘビー級チャンピオン、ディクソンは対戦相手に恵まれず、マッチメイクに苦しんでいた陣営は、伝説の王者ロッキーとのエキシビジョン・マッチというイベントを企画する。降って湧いた現役最強ボクサーとの対戦というオファーに対し、ロッキーはある決意を秘めこれを受けて立つのだった…。