好い映画でした。
ただ、いかにもハリウッド的な笑えるというよりは
冷ややかに感じるコメディではありますけれど。
人間として何かが足りない人には
そのぶん特別な才能を神様はちゃんと与えてくれる。
私はそんなふうに信じたいと思います。
庭師のチャンスはご主人様の死により屋敷を出ることになります。
でも庭師のわりには品のいい態度に服装
幼いころからメイドに面倒を見てもらってきました。
彼の一日はテレビを見ることと庭をいじること。
一度も家を出たことはないのです。
はじめての外の町、どうやって食事をしたらいいかもわからない。
でも幸か不幸か富豪のマダムの車に足を挟まれ怪我をしてしまい
彼女の屋敷で面倒を見てもらえることになります。
彼は見た目は普通と変わらない
だけれど発達障害なのでしょう。
テレビと、あとは庭のことしか、植物のことにしか興味がありません。
でもチャンスのその四季を通じての植物の成長の話が
財界の大物の、大統領の心まで動かしてしまうのです。
チャンスは何もしていない
だけど、みんなを前向きにしてハッピーにしてくれる
そんな人。
ラストの水面を歩いていくシーンの解釈は難しいですね。
もしかしてチャンスは天使だったのでしょうか。
人が無欲であることは難しい。
でも無欲な人に出逢ったとき
人は幸せを感じるかも知れないですね。
そう、幼子を見る時のように。
【解説】allcinemaより