戦うパンチョ・ビラ(1968)

 
 
 
それほど人気の西部劇ではないようなのですが
私はとても楽しめました。
 
メキシコ革命が舞台ですが
骨太で男気があるというより
どちらかといえば「チャラい」ですね。笑
 
脚本はさすがのサム・ペキンパー様。
善人も、悪人も、とにかく簡単に大量の人々が殺されます。
道徳も容赦もありません。
 
1912年、反革命軍のラミレス大尉に武器に売りにやってきた
アメリカ人のリー。
着陸時に飛行機の車輪が壊れてしまったため
鍛冶屋がいる近くの村に滞在することになります。
 
村の人々は陽気でとても親切でした。
鍛冶屋の美しい娘、フィナともいい仲になってしまいます。
そんな時、反革命軍が村を襲撃
そこに革命軍のリーダー、パンチョ・ビラが村を救いにきます。
飛行機での戦略を考えたビラは
リーに革命軍に協力するように要請をします。
 
戦略のためには仲間の命も惜しみません。
気に入った美女を見ると
すぐに神父を呼んで結婚してしまうビラ。
しかし人々から愛される不思議な魅力のある男。
 
ビラの片腕である副官フィエロは銃の達人。
捕虜をゲームのように指が痛むまで殺しまくります。
このシーンは実話だそうで、実際には300人以上処刑したそうです。
「死刑執行人」「屠殺(とさつ)者」と呼ばれ恐れられたそう。
 
英雄ビラを陥れようとしているのがウエルタ将軍。
なのに、ともに革命を戦ってきたマデロ大統領は
ウエルタ将軍に尽くせとビラに言います。
 
腹黒さ丸見えのウエルタ将軍。
誰が見てもズルそうで大っ嫌いなタイプ。
彼が登場してからは断然ビラを応援してしまいます。笑
 
パイロットのリーは金の亡者で、飄々としています。
大金をもってさっさとアメリカに帰って
美女と高級レストランで食事していたのには
かなり腹が立ちましたが・・・笑
 
でもラストはスカットと気分爽快でした。
待ってたぜ!グリンゴアメリカ人)!!
 
やっぱりこうでなきゃね。笑
 

 
【解説】allcinemaより
メキシコの政府軍に武器を輸送するアメリカの飛行機乗りが、革命軍側に捕まった。命は救けられるが、彼は革命軍の為に働くことになる。そして次第に革命軍のリーダー、パンチョ・ビラに魅せられていくのだった……。メキシコ革命を背景に展開する冒険アクション。