あなたは私の婿になる(2009)


 
タイトルからしてありきたりなラブコメだと思い
全く期待していませんでしたが、予想以上に楽しめました。
ありきたりなラブコメには間違いなかったのですけど。
 
「魔女が飛ぶ!」
 
マーガレット(サンドラ)は大手出版社の編集長。
サンドラっていかにも整形でリフトアップしたというような顔だし
(女子同士ってホント厳しいわあ~笑)
ギスギスしたきつい感じであまり好きなタイプじゃないのですけど
仕事一徹のキャリアウーマンという役柄は似合っていたと思います。
 
そんなマーガレットに就業ピザの更新許可がおりず国外退去の危機。
そこで部下でアシスタントで12歳も年下の
アンドリュー(ライアン・レイノルズ)と婚約することにします。
お局上司からいままでさんざんこき使われていたアンドリューは
偽装結婚を肴にマーガレットと立場が逆転、優位に立ちます。
そして偽装がばれないように
ふたりはアンドリューの故郷に週末旅行に出かけることとなります。
 
そこで待っていたアンドリューのおばあちゃんとお母さんと子犬が
めちゃくちゃキュート。
メアリー・スティーンバージェンはもう60歳くらいだけれど
笑顔が可愛くって本当に素敵な女性だなあって思います。
おばあちゃん役のベティ・ホワイトはエミー賞を何度もとっている
アメリカのテレビドラマ界のベテラン女優さんだそうです。
 
偽装とはいえ結婚するふたり。
人前でキスもハグもしなければいけないし、なれそめも話さなきゃいけない。
ベッドルームだって一緒。
そのかみあわないカップルぶりが面白い。
子犬を鷲に差し出すシーンや
森でおばあちゃんとわけのわからんダンスを踊るサンドラにも笑えます。
まさかの全裸サービスもビックリしましたね。
 
アンドリューの家族のやさしさにつつまれたマーガレットは
偽装していることに罪悪感を覚えます。
そしてついに真実を打ち明けてしまいます。
仕事よりキャリアより正直になることを選んだのです。
 
マーガレットが去った後アンドリューは気がつきます。
彼女はただ真面目で一生懸命なだけだったのだと。
自分が利用されていたのではなく
むしろ利用していたのは自分のほうなのだと。
仕事のため、出世のために。
 
「結婚しよう・・
 なぜなら君とデートがしたいから」
プロポーズの言葉も素敵でしたね。
正真正銘、正統派のラブコメでした。
 
案外バリバリなキャリアウーマンって
家庭的な奥さんになると私は思っています。
お料理や家事も頑張るのです。
なぜなら手抜きができないタイプなのだから。笑
 

 
【解説】allcinemaより
 「デンジャラス・ビューティー」のサンドラ・ブロックと「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」のライアン・レイノルズ共演で贈るロマンティック・コメディ。ビザの申請遅延による国外退去を逃れるため咄嗟にアメリカ人の部下との結婚をでっち上げたカナダ人のキャリア・ウーマンと、そのパワハラまがいの命令で彼女の餌食となったアシスタントの駆け引きと恋の行方を描く。監督は「幸せになるための27のドレス」のアン・フレッチャー。
 ニューヨークの出版社で編集長を務める40歳のカナダ人キャリア・ウーマン、マーガレット。彼女はやり手として知られると同時に、その容赦のない厳しさから部下たちに恐れられていた。そんなある日、会長に呼び出されたマーガレットは、ビザの更新が却下されたと知らされる。このまま国外退去処分になればこれまで築いてきたキャリアも棒に振ることに。その時、彼女の目に28歳のアシスタント、アンドリューの姿が。アメリカ人と結婚すればビザの必要がなくなるとひらめいた彼女は、アンドリューとの結婚を勝手に決めてしまう。職を失いたくないアンドリューは、この“上司命令”に渋々従うハメに。しかし、偽装結婚はバレれば重罪。審査官の厳しいチェックを乗り切るため、人前では本当の恋人を演じ続けるしかない2人。さっそくアンドリューの両親に結婚を報告するため、2人で彼の故郷アラスカへと向かうのだったが…。