バッドサンタ(2003)




「コケにされるな
 そして自分をコケにするな」


クリスマスにお子様と見るのには絶対NGですけれど
カップルで楽しむなら許される範囲でしょうか(笑)
ちょっとアダルト

オシッコにゲロ、下ネタに差別用語
だけれど最後には、ちゃんと
クリスマスのプレゼントがありました

ソーントンは前科者、深刻なアルコールにセックス依存症
自分にも、世間にも、絶望しきった破滅型ダメ人間
クリスマスシーズンにはサンタのバイトをし
金庫破りしては生計を立てています

そんなサンタさんには、願いを聞いてもらおうと
たくさんの子どもたちが列を作って並んでいます

その中のひとりのおデブちゃんの少年
このバッドサンタを本物と信じてしまい
懐いてしまってやみません

学校ではいじめに会い
両親は家を出ていき
痴ほう症のおばあちゃんと二人暮らし
幼いながらに、こんな生活を変えたいと望んでる
でも自分はダメ人間で、何もできないと思っているのです

ダメ人間だからわかる、ダメ人間の気持ち
救われる日がくることがないことも知っている

それでも、おデブちゃんがいじめっ子に殴られたとき
サンタさんは仕返しに行ってくれました
そして「なんか建設的なことをやった気がする」
ことに気が付きます

そうです、おデブちゃんこそが
実はサンタクロースだったのです

グダグダな男のクソッタレ人生に
愛と、クリスマスの奇跡を
運んできてくれたのです

ロマンチックだとか、お洒落だとか
そんなクリスマスに吐き気を催す
そんなあなたにおススメでしょう



【解説】allcinemaより
サンタに仮装した中年ダメ男が繰り広げるハートフル・ブラック・コメディ。サンタのバイトを隠れ蓑に毎年クリスマスに金庫破りを繰り返す男と、彼を本物のサンタと思い込んでつきまとういじめられっ子の肥満少年との奇妙な交流を下品な笑いを散りばめつつハートウォーミングに描く。監督は「ゴーストワールド」のテリー・ツワイゴフ。主演は「チョコレート」「バーバー」のビリー・ボブ・ソーントン
 クリスマスを間近に控えたアリゾナ州フェニックス。何よりも酒と女が大好きな中年男ウィリー。彼は毎年クリスマスシーズンになるとデパートでサンタクロースの格好をして子供たちの相手をするバイトをしていた。でも本当の姿は、書き入れ時で売り上げが詰まったデパートの金庫破り。今年も妖精に扮した小人の相棒マーカスと共に、とあるデパートに狙いを定め、サンタの扮装で好きでもない子供たちと一緒に写真を撮るウィリー。ところが、そんなウィリーに一人の冴えない肥満少年がなついて離れない。最初は邪険にしていたウィリーだったが、ひょんなことから少年の家に居候するハメになり…。