とびきりカッコよく仕上がっています。
60年代のフランス映画は本当にスタイリッシュです。
この作品もおしゃれですね、登場する車も凝っていて。
ジャガーに美女ふたりを乗せて登場するドロンは
溜息が出るくらいの美青年ぶりです。
屋根が透明なロールスロイスにはびっくり、はじめて見ました。
女性遊びが過ぎてギャングに命を狙われることになったマルク(ドロン)。
逃亡中に金持ちの未亡人、バーバラ(ローラ・アルブライト)の運転手として
住み込みで働くことになります。
その家でお手伝いをしているメリンダ(フォンダ)はマルクに夢中になります。
だけどマルクは謎めいたバーバラに惹かれていきます。
バーバラは共謀して夫を殺害した
愛人のバンサンを屋敷の秘密の部屋に匿っていました。
彼女はバンサンと海外に逃亡するために
彼と容姿年齢の似たマルクを雇ったのです。
マルクのパスポートを手に入れるために。
計画を知ったマルクは、バンサンとではなく
自分と一緒に南アメリカに行こうとバーバラに持ち掛けます。
マルクと関係を持ちながらバンサンとも別れないバーバラ。
「おねんねの時間だよ」
一方のメリンダはマルクがなぜ若くて綺麗な自分より
年増のバーバラのほうがいいのかわからない。
なんとかマルクの気を惹こうと罠をかけます。
マルク、バーバラ、メリンダ、バンサン・・
いちばんの曲者はいったい誰なのか?
この作品はとにかくラストのオチが凄くいい
それだけの作品といってもいい。
素晴らしいのです。
猫の登場も利いていますね。
無邪気ほど怖いものはないのかも知れません。
【解説】allcinemaより
主人公のいかさまギャンブラーが、ギャングの情婦に手を出して、組織から追われる身となる。辛くも脱した彼は、情夫と共謀して夫を殺した未亡人の屋敷にかくまわれた。しかし、その未亡人の姪に慕われ、屋敷の一室に幽閉されてしまう。アラン・ドロン主演の、コミカルなタッチのサスペンス劇。