単発作品「殺人処方箋」から実に3年余、遂にTVシリーズ化が決定され、その前哨戦として作られた
パイロット版がこれ。離婚を決意した夫の殺害を企む女弁護士
レスリー(L・グラント)。彼女は夫を殺しておいた上で、さも夫が誘拐されたようにふるまう。だが
レスリーの企みに気づいた前妻の娘マーガレットの協力を得て、
コロンボは罠を仕掛ける……。前作が舞台劇の映像化という側面を持っていた事に比べると、完全なTVオリジナルという意味では初めての作品。グラントの好演(
エミー賞ノミネート)もあって、見応えのある駆け引きが展開される。