西部悪人伝(1970)


 
 
西部劇ファンならば、リー・ヴァン・クリーフ様が登場しただけで
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!・・・と胸ときめいてしまうわけですが
「ヘイ、アミーゴ!チェ、サバータ!」のテーマソングから
嫌が応にも気分がノセられてしまいました。
 
射撃シーンがとてもいいですね。
サバタの旦那、カッコよすぎます。
ウィンチェスターでは届かない距離を確実に敵を射抜くサバタ。
あの銃を構えた眼光にハートを射抜かれて萌え死にしたいくらい。笑
 
手下を使って銀行から10万ドルを盗んだ牧場主ステンゲル男爵と町の判事。
しかしサバタはそのお金を取り戻します。
事件に関与した人間を次々と殺し証拠隠滅を図るステンゲルに
口止め料を要求するサバタ。
さらに鉄道が通ることで価格が高騰するであろうテキサスの土地を
買占める計画をステンゲルはサバタによって阻止されてしまいます。
ステンゲルと判事は人を雇い、サバタを殺すために躍起になっていきます。
 
酔っ払いでデブ、イーライ・ウォラック風のナイフ使い「カリンチャ」。
飛んだり跳ねたりの軽業師で決して言葉を発しない「かるネコ」。
バンジョーを弾き、酒場の女のヒモの「バンジョー」。
(バンデラスの「デスパレード」のギターガンもここからかな?)
奇妙なキャラも小道具も漫画チックでとても楽しい。
 
そして、悪知恵に長けた悪人どもの、さらに上を行くサバタのワルっぷりがいい。
実に気持ちの良い極上のエンターテイメントに仕上がっています。
 
最後まで気楽に見られる痛快娯楽作。
大満足です。
 

 
 
【解説】allcinemaより
夕陽のガンマン」をはじめ数多くのマカロニ・ウエスタンでファンを魅了したリー・ヴァン・クリーフが、“西部の007”とでも呼ぶべきアクション・ヒーロー<サバタ>に扮した痛快娯楽大活劇。華麗なガンプレイとトリッキーなストーリーがあいまったユニークな作品で、以降の様々な作品に大きな影響を与えている。マルチェロ・ジョンビーニの軽快なテーマ曲に乗せて描かれるサバタの活躍には胸躍ること必至!
 西部の町ドハティに孤独な影を漂わせる男サバタがやって来た。時を同じくして、銀行強盗事件が発生、10万ドルの入った金庫が奪われてしまう。いち早く事件に気づいたサバタは直ちに悪党達を追跡。翌朝、サバタは多くの死体とともに無傷の金庫を持って戻ってきた。彼に賞金を渡した警備隊長は、強盗団の徹底捜査を宣言するが、証人達は何者かによって消されていってしまう。そんな中、サバタは犯行に使われた馬車を手に入れる。事件の首謀者であるスティンゲル男爵、オハラ判事、ファーガソンの三人は、証拠隠滅のためにサバタ暗殺に次々と刺客を差し向ける。