怒りのガンマン 銀山の大虐殺(1972)

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原題はIl grande duello(大決闘)

銀山の大虐殺”って副題必要?

(しかも銀山じゃなくて金鉱だったぞ 笑)

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漆黒のスーツを身にまとったニヒルリー・ヴァン・クリーフ

夕陽のガンマン(1965)のモーティマー大佐みたいで

それだけでワクワクする(笑)

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「俺ぐらいのトシになると、知ってることも知らないふりができる」

なんてセリフも超シビレル(枯れ専にはたまらんわ)

その後に至近距離で撃たれた弾丸を歯で受け止めたのにはズッコケたけど

ターミネーター3 (2003)の元ネタはこれか 笑

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過去の殺人事件で手配されているフィリップという若者が潜伏する西部の町

賞金稼ぎたちがフィリップの首を狙う中

駅馬車で現れた元保安官のクレイトンは、無実だと主張するフィリップを助け

フィリップは(殺された)サクソンの3人の息子が牛耳る

故郷に向かうことにします

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3人の息子はそれぞれ保安官、政治家、実業家になっていましたが

そのなかでイタリア風ムーディーな三男坊のアダムはかなり極悪

部下も妙に男前が揃っていて、バブル時代のDCブランドの

ハウスマヌカン(死語)みたい(笑)

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フィリップは無実の罪を晴らしたい

3兄弟は父親の仇を討ちたい

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しかもフィリップは誰も知らない金鉱の場所をしっており

故郷の仲間たちとそこで暮らそうと計画していました

しかし金鉱に向かう途中、仲間たちは全員三男アダムの部下に殺され

フィリップは捕らえられ、絞首刑にされそうになります

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そこに現れたクレイトンが「真犯人は俺だ」とカミングアウト(笑)

クレイトンが悪党だったから処刑したと理由だけど

3兄弟は父親よりひどい虐殺を行ったと非難

(やったのはアダムひとりなんだけどな 笑)

3兄弟はクレイトンに決闘を申し込み、馬囲いで対決することになります

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意外にもラストは正々堂々と(といっても31 笑)

早撃ち勝負でクレイトンの勝利

フィリップは駅馬車の美女と結ばれて、めでたしめでたし

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ストーリーは正直いいかげんなんだけど(笑)

頑張ってセルジオ・レオーネ目指しましたみたいな

ひとつひとつのシーンは、いちいちカッコイイ

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タランティーノのマカロニ・ウエスタン選20」の15位 ということ

タランティーノは間違いなくリー・ヴァン・クリーフのファンだな





【解説】ザ・シネマより

1969年/イタリア/ 94分/西部劇

殺しの濡れ衣を着せられた若者を賞金稼ぎから守りながら真犯人を追う元保安官を、リー・ヴァン・クリーフがいぶし銀の魅力で熱演。『キル・ビル Vol.1』でオマージュとして使われた、哀愁漂うテーマ曲も必聴。

殺人の罪で3000ドルの賞金を掛けられたお尋ね者フィリップ。町に潜伏する彼を狙う賞金稼ぎたちがいよいよ実力行使に出ようとしたところ、駅馬車で村に到着した元保安官クレイトンがフィリップの身柄を確保し連れ去ってしまう。フィリップはクレイトンもまた賞金を狙っていると思い警戒するが、実はクレイトンには別の目的が。その裏には、町の権力と金鉱の掌握をもくろむ悪名高きサクソン3兄弟の存在があった。