夕陽のガンマン(1965)




イーストウッド主演マカロニ3部作を語らずして
西部劇を語れるでしょうか
(しつこいほど語っているけどな・・)

イーストウッドのポンチョ、クリーフの黒いコートに帽子
そしてモコリーネの音楽はかなりのスタイリッシュ
オープニングからワクワク感が止まらない

レオーネ監督は本当に「男の顔」を撮るのがうまいのですよね
汚れた美しさ、辻褄があわない表現だけどそうなのです
垢にまみれた男たちが本当にカッコイイ
カサブランカ」に負けないくらいセリフもカッコイイ

かといって、チョイ役まで手を抜かない
宿屋の色気マダムに弱気な亭主、中国人ポーター
情報屋のじじい・・たまりません

小物使いも粋なのですよ
靴の踏み合い
帽子を撃つ
メロディー付きの懐中時計
大量の(賞金首)死体さえにも役目を与えるか

褒めまくりです(笑)
もう、作中に夕陽なんか出てこなくてもいいんです(笑)
ちなみに原題は「もう少しのドルのために」
とにかく観る者を楽しませるというビジョンが的確

復讐を果たしたモーティマー
賞金を手に入れたモンコ
お互いの目的を果たして別れるふたり

すでに、まるわかりだとは思いますが(笑)
お気に入りです



【解説】allcinemaより
「荒野の用心棒」に続いてイーストウッドが主演した、セルジオ・レオーネ監督によるウェスタン。殺人強盗犯と、彼をめぐって衝突しあうふたりの賞金稼ぎを描く。主題歌もヒットしたE・モリコーネの音楽も絶好調で、リー・ヴァン・クリーフが渋い役どころをこなす佳篇。