ガール・オン・ザ・トレイン(2016)




エミリー・ブラントは、ガールって年じゃないでしょ(笑)


原作者はポーラ・ホーキンズというイギリスの人気女流作家で
女性目線から見たミステリー

しかもヒロインはアルコール依存症で、うつ状態、別れた夫にはストーカー
なのにおせっかいが生じて、殺人事件を解決しようとします
これは今までにない斬新なタイプの女性でした(笑)


お酒を飲みすぎると酩酊時の記憶がなくなってしまう
「ブラックアウト」

私もやっちゃいますね(笑)
私の場合は、見ていた映画のラストを覚えていないとか
やろうとしていた家事をやっていなかったりだとか
他人には迷惑をかけていないと思っているのですが(たぶん)
とにかく、気がついたら朝なんですよ(笑)


レイチェル(エミリー・ブラント)はお酒を水筒に移し替え
水のように飲みいつも泥酔しています
そして毎朝電車の窓から一瞬見える「理想の妻」メガンに
妄想を膨らませ絵を書くのが日課

メガンは、かつてレイチェルと夫が暮していた家の近所で
元夫のトムと、新しい妻のアナと間に生まれた赤ちゃんの
ベビーシッターをしていました





ある朝、レイチェルは車窓からメガンの不倫現場を見てしまいます
翌日レイチェルはメガンが許せず、駅を降りメガンの家に向かいます
しかし「ブラックアウト」になってしまい
気がついたときには自分のベッドで血まみれになって倒れていました
そしてメガンが、行方不明になったとニュースで知ります
レイチェルはまるで素人探偵のように、彼女の周辺を探り出そうとします


それにしても元夫のトムが最低のクソ野郎でしたね
奥さんが瀕死の夫にコルク抜きをねじ込む姿に
すっきりした女性も多いのではないでしょうか
(オンナってコワイ 笑)





犯人もすぐに予想がつきますし
ミステリーとしてはまあまあというところですが

記憶をなくしてしまうアルコール依存症の姿を描いたものとしては
逸品だと思います
自分が何をしたのか全く覚えていない恐怖


酒とバラの日々」「失われた週末」「リービング・ラスベガス」etc
アルコール依存症をテーマにした傑作は多くありますが
私にとってはこの作品がいちばん
依存症の恐ろしさを身近に感じるものになりました(笑)



【解説】allcinemaより
ポーラ・ホーキンズの同名ベストセラーを「オール・ユー・ニード・イズ・キル」「ボーダーライン」のエミリー・ブラント主演で映画化したミステリー・サスペンス。離婚の悲しみから立ち直れずにいるアルコール依存症のヒロインが、通勤電車から眺めていた“理想の夫婦”を襲った衝撃の事件に次第に巻き込まれていくさまをミステリアスに描く。共演はヘイリー・ベネット、レベッカ・ファーガソンジャスティン・セロールーク・エヴァンス。監督は「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」「ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~」のテイト・テイラー
 愛する夫トムと離婚し、友人の家に居候しているレイチェル。未だに心の傷は癒えず、アルコールが手放せない彼女は、通勤電車から見える一軒の家に住む“理想の夫婦”の姿に慰めを見出していた。その家の近くには、かつて彼女がトムと暮らしていた家もあった。今はそこに、トムは新たな妻アナと生まれたばかりの娘と住んでいた。そんなある日、いつものように車窓から“理想の夫婦”を眺めようとしたレイチェルは、思いがけず妻の不倫現場を目撃してしまう。激しいショックで混乱するレイチェルは、思わずその家へと向かう。ところが、途中から記憶を失い、気づいたときには自分の部屋で血を流して倒れていた。その後、彼女が理想の妻と思っていた女性メガンが行方不明になったことを知るレイチェルだったが…。