ゴーストライター(2010)

 
わっ!
イーライ・ウォラックが出てるよ!!
涙がでる~
 
 
この年の日本公開洋画のキネマ旬報ではベストワン
ベルリン国際映画祭はじめ海外でも多くの賞を受賞しているのは
これが理由かと思いました(笑)
 
だいたいカーナビが勝手に重要人物の家に案内してくれたり
(なのに帰り道ではナビを使わないし 笑)
Google検索でCIA局員の裏事情が簡単にわかるなんて
ミステリーとして手抜きしすぎです
 
アナログおじいちゃん監督がイマドキの道具を取り入れると
こんなトンチンカンで、ツッコミ系寸前になるのかと思いながらも
このての古典的な巻き込まれ型サスペンスは、決して嫌いではありません
 
 
 
出版社の依頼により元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の
自伝執筆を引き受けた主人公
しかしその時ラングは、イスラム過激派のテロ容疑者をCIAに引渡し
不当な拷問をした戦犯容疑がかけられようとしていました
 
そして主人公は不審死した前任のゴーストライターの資料から
ラングとCIAとのつながりを知ることになります
 
 
頼りなさそうなユアン・マクレガーゴーストライター役にぴったりでした
才能あっても決して表に出てこないようなタイプで
イヤといっても頼まれれば、ついつい引き受けてしまう気弱な男
最後には余計なことまでして殺されてしまうのです
私だったら黙って25万ドル貰います(笑)
 
 
でも原稿が風に舞うラストシーンの演出は最高
もし自伝が「紙」でなく、PCやUSBだったら
こんなにキマったラストにはならなかったでしょう
ポランスキーにはやっぱりアナログが似合います
 
 
 
ブロスナン演じる戦犯容疑の首相のモデルは
ブレア元首相ということですが
自分の国に帰れず、もし帰ったら逮捕されるという
ポランスキーと重なりました
 
人けのない海辺の町が寂しい
年をとって、彼もハリウッドが懐かしいのではないでしょうか
たとえいい思い出ばかりではなくても
 

 
 
【解説】allcinemaより
「チャイナタウン」「戦場のピアニスト」の名匠ロマン・ポランスキー監督が、ロバート・ハリスの同名ベストセラーを「トレインスポッティング」「ムーラン・ルージュ」のユアン・マクレガー主演で映画化したサスペンス・ミステリー。自叙伝を発表する元英国首相にゴーストライターとして雇われた主人公が、国家を揺るがす危険な秘密に迫ったばかりに、恐るべき陰謀に巻き込まれていくさまを、円熟のサスペンス演出でスリリングに描き出す。共演はピアース・ブロスナンキム・キャトラルオリヴィア・ウィリアムズ
 英国の元首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼された一人のゴーストライター。政治に興味のない彼は気乗りしないままに、ラングが滞在するアメリ東海岸の孤島へと向かう。そこでラングへの取材をしながら、フェリーから転落死したという前任者の仕事を引き継ぎ、原稿を書き進めていく。しかし次第に、ラングの過去に対する疑問がわき上がってくる。そして、いつしか真相に迫ろうと深追いしてしまうゴーストライターだったが…。