シェナンドー河(1965)


 
 
 
妻なきあと7人の子ども達を、農場を経営しながら男手ひとつで育ててきた
チャーリー(ジェームズ・スチュアート)。
南北戦争の最中、南軍にも北軍にも加担せず中立の立場をとり続けます。
 
しかし「 ボーイ 」と呼ばれている末っ子が、偶然拾った南軍の帽子を
被ってたばかりにさらわれ北軍の捕虜になってしまいます。
ボーイを救出するために、子どもたちを引きつれ旅に出るチャーリー。
しかしその間に、南軍の相手かまわずの発砲に息子のジェイコブが倒れ、
農場は掠奪者に襲われ、留守番をしていた長男のジェームズ夫妻が
殺されてしまうのです。
 
どんなに戦争に反対しても、たとえ参戦しなくても
戦争に巻き込まれていってしまう・・
 
公開当時としては珍しく、反戦奴隷制度反対のメッセージ性が高い
作品だったのではないでしょうか。
もし戦争になったら、国や思想を取るか、それとも家族や仕事を取るか・・
決断は難しいですよね。
でも平和な世の中であれば、多くの大切なものを守ることが可能なのです。
 
ジェームズ・スチュワートは、この作品のような堅物でも
やさしいタイプの男性でも
やっぱり正義感のある人物が似合いますよね。
脇役は女性陣が光っていました。
長女のジェニー役のローズマリーフォーサイスが、女性らしくもあり
お転婆でもあり魅力的でした。
長男の嫁の(「卒業」に出る前の)キャサリン・ロス
おさげ髪やワンピースも可愛かったですね。
 
死んだと思った末っ子が帰ってきてくれたラストは
先が読めたけど、やっぱりウルルンです。
 

 
【あらすじ】allcinemaより
南北戦争の激戦地、シェナンドー河畔で農場を営むチャーリーと息子たち。彼らはどちらにも荷担せず、中立を保とうとしていた。だがある時、娘婿が北軍に連れ去られてしまう。チャーリーは彼を奪い返すため、息子たちとともに捕虜輸送列車を襲うが……。戦争の悲惨さを描いたヒューマン・ドラマ。