
原題は「M3GAN 2.0」
思っていた以上に面白かったです(笑)
わかりやすく、テンポがいい
週末に息抜きするのにぴったりの作品
それゆえにアメリカでは興行的に失敗したのかも知れませんね
大人が見るには子どもっぽすぎますし(ディズニー映画かと思ったよ 笑)
一方AI否定派の保護者にとっては
子どもに見せたくない内容かも知れません

前作の「M3GAN ミーガン」は子どもを見守るはずのAIロボットが
暴走してしまうというサイコスリラーでしたが

新生ミーガンちゃんは「ターミネーター2」のように突然味方として蘇ると
愛玩ロボットにされちゃったり(これがまた可愛い)
ダンスで調子に乗りすぎて首回しちゃったり
合理的に計算して動くだけのAI(人工知能)ではなく、おちゃめに進化
かたや「ミッション・イン・ポッシブル」のトム・クルーズ如き宙飛び
ジャッキー・チェンばりのカンフーアクションありでエンタメ性もばっちり
無駄に母性をくすぐるような歌まで歌っちゃって
AIのいいとこ取り(笑)

真面目な話、近い将来には結婚や出産を望むより
AIロボットを家族に持つことを選ぶ人のほうが
多くなるかも知れませんね

(政府が民間セクターで開発された先端技術と契約や獲得する手法)
ソープ社が軍事目的で開発し、サウジアラビアの情報機関に貸与していた
AIロボット、アメリア(イヴァンナ・サフノ) が
トルコ-イラン国境に潜入し、囚われている科学者を救出というミッションを
陸軍のサトラー大佐(ティム・シャープ)がプレゼン
ところがアメリアは科学者を殺害し研究施設も破壊し逃亡
ソープ社のアメリアの開発にかかわった研究者や
ブローカーも全員殺し姿を消します

2年前ミーガンを開発したジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は
今ではAIに頼った子育ての危険性を発信し
子育て支援本のベストセラー作家となっていました

14歳になったケイディ(ヴァイオレット・マッグロウ)は
ジェマとは相変わらずコミュニケーションが取れないままでした

そこに突然FBIの特殊部隊が襲撃してきます
アメリアがミーガンのデータを基に製造されたことがわかり
ジェマがミーガンのデータを売った国家反逆罪であり
さらにアメリアが(本来の開発者である)ジェマを
次のターゲットにしている可能性があり
サトラー大佐は、ジェマの身柄の保護と引き換えに
ミーガンの軍用モデルの開発するよう要求します
サトラー大佐の提案を拒否しFBIを自宅から追い出すジェマ
(それだけの話するのに、特殊部隊で襲撃しなくてもねえ 笑)

するとテレビ画面にミーガンの姿が現れ
ネットワークに潜伏して存在していたことを明かし
新たなボディを与えてくれれば、アメリアを阻止する協力をするといいます

2年前ミーガンに殺されかけたジェマはミーガンが信じられず
市販の愛玩ロボットをミーガンのボディとして与えます
ミーガンは大手AI企業のCEO
(AIチップ(神経インプラント)を身体に取り入れている)
アルトン ・アップルトン(ジェマイン・クレメント)のパーティに行き
アップルトン社のサーバーに侵入して
アメリアを強制停止できる「キルスイッチ」を手に入れるよう命じます

(ジェマの共同開発者)テス(ジェン・ヴァン・エップス)と
留守番を頼まれたケイディは、ジェマが何か隠していると感じます
パーティに紛れ込んだジェマ
(資金提供と、昼食がタダを理由に)アップルトン社の社員になっていた
もうひとりの共同開発者コール(ブライアン・ジョーダン・アルバレス)と
サーバールームに忍び込みます

(ドM趣味なアップルトンを倒した)アメリアがサーバールームへ向かうと
「キルスイッチ」は奪われたあとでした
(ミーガンの嘘の信号で)ジェマが会場から去ったことを探知したアメリアは
車を盗みジェマの自宅に向かいます
このままではケイディとテスが危ない
アップルトンのスーパーカーでアメリアを先回りするジェマとコール
(運転するのはミーガンのAI)

ケイディ、ジェマ、コール、テスの4人は
ミーガンの用意していた自宅の地下にあるシェルターに閉じ込められ
そこでケイディは変わり果てた姿のミーガンと再会します
ミーガンと和解するケイディ

ミーガンは新たなボディを再び要求(防水加工は絶対条件 笑)
ジェマは反対しますが、このままでは全員殺されてしまう
テスに説得され妥協するしかありませんでした
その代わり人間は攻撃しないというプログラムと
「キルスイッチ」をミーガンの手首に内蔵するのでした

ミーガンはアメリアは80年代にゼノックス社で偶然開発された超AIで
やがて人間に復讐するため人類抹殺思考に至ったため
「ブラックボックス」に封印されてしまいます
そのマザーボードの在り処を知っているのが
ジェマと同じようにAIの危険性を発信し、法整備を訴えている
反AI財団の代表クリスチアン(アリストートル・アタリ)だというのです

「ブラックボックス」から超AIを解放するため
次にアメリアが狙うのはクリスチアン
新たなボディが完成したミーガンはクリスチアンの参加する

クリスチアンを心配してジェマもパーティーに向かいますが
クリスチアンと会うはずの中国大使がアメリアに殺されたうえ
ジェマの後を追ってきたケイディが誘拐されてしまいます

ミーガンとジェマがクリスチアンを地下シェルターに連れ帰ると
マザーボードはゼノックス本社に隠されていて
クリスチアンのハンドジオメトリ(手の形からユーザーを識別する生体認証)
でなければ開かないといいます
クリスチアンの手のレプリカを作りミーガンに装着すると
マザーボードを破壊してケイディを救出する計画を立てますが

クリスティアンはアメリアが彼の完全な制御下にあることを教えます
G20の首脳にAIを排除する規制を承認させようとしていたのです
クリスティアンの裏切りでゼノックスに向かったミーガンとコールは捕獲
クリスティアンの本拠地でミーガンは破壊され
ジェマは頭にAIチップを埋め込まれてしまいます
しかしミーガンはシャットダウンする前に
ジェマのAIチップに自分のデーターをアップロードしていました
ジェマは脱出しパワードスーツを装着して警備隊員を蹴散らし
コールはケイディを救出

ジェマ=ミーガンはアメリアをミーガンの初期プログラムで起動させ
彼女を味方につけます
ところが損傷したアメリアが再起動すると、それはミーガンではなく
人類抹殺を自己認識した超AIのオリジナル版アメリアでした

マザーボードにアクセスし「ブラックボックス」を解放しようとするアメリア
ジェマのAIチップから再びミーガンに移行し
アメリアと戦うミーガンでしたが
あまりにもボロボロのボディのため制圧されてしまい

このままアメリアが解放されれば全人類が抹殺されてしまう
アメリアを倒すにはミーガンの手首に埋め込まれた
「キルスイッチ」を使しか方法ないことをジェマに伝えると
ジェマとケイディに「さよなら」を言い
ジェマに「キルスイッチ」の起動ボタンを押させます
ミーガンの「ケイディを守る」というプログラムだけは
最後まで何があってもブレることはなかったのです

一連の騒動が終わると、議会に呼ばれたジェマはAIを制御するのではなく
AIと共存するための規制を促します
AIが危険なんじゃなくて
AIを戦争なの目的で利用しようとする人間のほうがよほど危険だということ

その後、ジェマが文書作成サポートを使いレポートを作成していると
AIツールのキャラクターがミーガンへと返信して一言
「私がバックアップを取っておかないとでも?」
確かに(笑)
とにかくミーガンちゃんが「奥さまは魔女」くらい万能で魅力的(笑)
この先テレビシリーズとか出来るかも?ですね
【解説】映画.COMより
子どもを見守るAI人形の暴走によって引き起こされた惨劇を描いたサイコスリラー「M3GAN ミーガン」の続編。
恐るべき人工知能を持つミーガンが暴走の果てに、破壊されてから2年。ミーガンの開発者であるジェマは、AI技術の政府監視を提唱する著名な作家として活動していた。一方、ジェマの姪で現在14歳のケイディは、反抗期のただ中にあった。そんなある日、ミーガンの技術をもとに開発された究極の殺人兵器「アメリア」が誕生。しかしアメリアは制御を失い、人々を殺害し始める。事態を食い止めるため、ジェマはかつて自らの手で葬ったミーガンを、より強く、より速く、より凶悪にアップデートして再びよみがえらせることを決意する。前作に引き続き、ミーガンの開発者ジェマ役をアリソン・ウィリアムズ、姪のケイディ役をバイオレット・マッグロウが演じた。監督・脚本のジェラルディン・ジョンストン、製作のジェームズ・ワンとジェイソン・ブラムらも前作から続投した。
2025年製作/122分/アメリカ
原題または英題:M3GAN 2.0