
原題は「World War Z」で「Z」とはゾンビのこと
ゾンビ映画にして製作費は約2億ドル
主演にブラッド・ピット、マーク・フォースターを監督に迎えたハリウッド大作
フィラデルフィアのシーンには3000人のエキストラ
一方でゾンビの大群はAIを用いた(当時)最新のCGで

物語は謎のウイルス感染によって、凶暴なゾンビが瞬く間に増殖
世界中に混乱が拡がる中、事態の究明を託されたひとりの元国連捜査官が
ワクチン開発の手がかりを掴むため、世界各地を飛び回ることになります
そこで目の当たりにしたのは惨劇だけでなく、各国が抱えている問題でした

ゾンビものといっても「生ける死人」ではなく、「生きている感染者」
人肉を食べたり、頭を吹っ飛ばすような描写は一切ありません
ホラーというより、ディザスター(災害・天災などによる惨事)
さらにゲームのような展開なので物足りない部分もありますが
(世界を救うはずの学者先生が、10秒でコケて死ぬとかどうよ 笑)

北朝鮮では、噛まれることで感染する事実がわかると
「国民全員の歯を抜く」という対策をとったとか
本当にありそうで怖い

エルサレムのシーンが一番の見所で
イスラエルには壁があるのでゾンビが入って来れないため
感染者がゼロだという
それが難民の祈りの声と歌に刺激され
ゾンビが壁を乗り越えてしまうのです
(ここと奥さんが微妙なタイミングで電話をかけてくるシーンはイライラ)

緊張感に溢れた展開はなかなかものもの
とにかく戦場へ!という感じでハラハラさせられる
ただ後半はちょっと失速します(笑)

そこでゾンビは弱った人間(パンデミックできない)には
興味を示さないことを発見し
片腕の女性兵士セガンと共に
(噛まれた部分をすぐ切り落とせば感染しないらしい)
WHOのウィルス研究施設に向かうのですが
そこでもゾンビの感染は広がっていました

プラピはゾンビ化した研究員たちが徘徊している
ウィルスを保管している区画に侵入し
一か八か適当なウイルスを自ら注射したところ、一発で効果てきめん(笑)
ゾンビたちは、まるでそこにブラピがいないように振る舞い
ブラピは楽々逃げ出したのでした(笑)

ラストは「ノアの箱舟」理論とでも言うのでしょうかね
ウィルス注射された人達だけは救われ
感染した人々は集められ、火をつけられて燃やされてしまいます

しかもブラピが「”ワールド・ウォーZ”はこれから始まる」
続編出来たらそちらもよろしくみたいな終わりかたは
いかがなものか(笑)

アメリカ的オチのつけ方といえばそれまでなんですけど
公開当時ならいざ知らず、アフターコロナの今見ると
感染者を焼却するより、治療薬を開発する方向を示して欲しかった

パンデミックがフィクションではないことを
知ってしまったから
【解説】映画.COMより
ブラッド・ピット主演、「007 慰めの報酬」「ネバーランド」のマーク・フォースター監督のメガホンで、マックス・ブルックスのベストセラー小説を映画化したパニック大作。突如発生した謎のウィルスが瞬く間に世界中へと広がり、各国の政府や軍隊が崩壊状態に陥る。元国連捜査官で、伝染病の調査や紛争国での調停役を務めた経験をもつジェリーは、旧知の仲の国連事務次官ティエリーに呼び出され、ワクチン開発の情報収集のため各国をめぐる調査隊に同行するよう依頼される。ジェリーは妻と娘2人を安全な国連指揮艦の空母にかくまってもらうことを条件に依頼を引き受け、ウィルスの謎を解明するため混乱する世界へ旅立つ。
2012年製作/116分/G/アメリカ
原題または英題:World War Z
配給:東宝東和