ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018)


この作品のファンの方
この作品を見て「すごく面白かった!」と思った方は
以下の私のレビューは読まないことをおススメします
 
原題はJurassicWorldFallen Kingdom(王国の崩壊)
サブタイトルの「炎の王国」はあまりにもダサい()
せめて「恐竜の王国」にして欲しかった
 

確かにジェラシックワールドに到着してからの10分は
恐竜の恐怖より火山の恐怖、溶岩の恐怖なんですけど
 
後半は「ジェラシック・ワールド」というより
「ジェラシック・イン・ロッグウッド邸」
なんと恐竜版アクションスパイ映画的な展開に(笑)
 

それにしてもジュラシックワールド方向性変わりました
遺伝子操作の行く末の危惧をテーマに
「金儲けのための軽はずみなペット感覚」という
人間のエゴが招く危機と、そこから受ける大きな代償
 
こういうシリアスな結末は
カナダ人監督にまかせておいてほしい
 
スピルバーグには最後までエンタメに徹して欲しかった
 

しかも「私と同じクローンだから」と肉食恐竜まで
檻の外に逃がすメイジー
 
おいおい、さっきまで最強恐竜「インドラプトル」に追いかけられて
インドラプトルはトリケラサウルスの骨に串刺しになって死んだよね?
インドラプトルもクローンだよね?
インドラプトルもクローンだよね?
インドラプトルも同じ命だよね?
 
ボタン押すためだけに配置されていたのか
このクローン娘は
 

クローンの恐竜は生かしてあげたいけれど
「オリジナルの人間」は喰われて死んでもいいのか
まあ、喰われて死んだのは悪い奴らだったけど
 
でもね、ここは赤いボタンを押すんじゃなくって
オーウェンが「ピッ」って口笛を吹いて
パキケファロサウルスちゃんに頭突きで通気口開けさせて
毒ガスを換気すれば万事解決できたじゃないんじゃない?
で、助かった恐竜ちゃんたちを新しい島に移動すればよかったのよ
 

みんなパキケファロサウルスちゃんが大好きになって
ユニバーサルスタジオではパキケファロサウルスちゃんの
グッズが馬鹿売れするという経済効果まで
 
単純明快、後味すっきり!それがスピルバーグよ!!
なんで半端なドゥニ・ヴィルヌーヴ目指したのお(笑)
 

もちろん、良かったところもたくさんあります
第一作目からのイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)
お決まりのTレックスに追われるシーン
島に置き去りにされたブラキオサウルスの哀しい姿(くっすん)
永遠に見ていたいブルーのホームビデオ
クレアが無意識にオーウェンの胸に手を入れて寝ているところ
して、頭突きのパキケファロサウルスちゃん
 
とにかく、これは続編できちんと放し飼いにした恐竜の
後始末をしていただきたい
 

もし、それができないなら、この脚本が許されるなら
噛みつきガメなど外来種多摩川に放流するような輩や
しつけをできない飼い主が山に犬を捨てて野犬化させることを
容認するのと同じことです
 
命を生み出したということは我が子と同じ
命の大切さとは、死ぬまで責任をもつということ
檻から出して放置しただけで、動物愛護を語ってほしくない
 

スピルバーグが私のブログを読むことはないだろうけど(あたりまえ)
あなたに問題提起は似合わない(何様?笑)
 
戻って来て~
 
 

 

大ヒット・アドベンチャー超大作「ジュラシック・ワールド」の続編。恐竜テーマパーク“ジュラシック・ワールド”で起きた大惨事から3年後を舞台に、大噴火の危機が迫る中でオーウェンとクレアが繰り広げる恐竜救出作戦の行方と、恐るべき陰謀に巻き込まれた彼らの運命を、臨場感あふれる迫力のアクション満載に描く。出演は引き続きクリス・プラットブライス・ダラス・ハワード。監督は新たに「インポッシブル」「怪物はささやく」のJ・A・バヨナ。
 3年前の惨劇以来、人間が放棄したコスタリカ沖のイスラ・ヌブラル島では、“ジュラシック・ワールド”の恐竜たちが文字通り野生化し、島中に棲息範囲を広げて生き続けていた。しかし島の火山活動が活発化し、大噴火が迫っていることが明らかとなる。パークの元運用管理者クレアは、恐竜たちを絶滅の危機から救うため、恐竜監視員だったオーウェンに協力を要請し、救出隊を組織して島へ向かう。島に到着したオーウェンは、ずっと気に掛けていたヴェロキラプトルのブルーとの再会を果たす。しかしこの救出作戦の背後には、彼らの知らない恐るべき陰謀が隠されていたのだったが…。