アデライン、100年目の恋(2015)



「年と、恋人と、ワインの杯数は、決して数えちゃいけない」


「ベンジャミンバトン」(2009)に通ずるようなSFロマンス
主人公の境遇はありえないけれど、老いることや
人生の在り方については考えさせられる作品でしょう

夫に先立たれたアデラインは、ある日交通事故で湖に投げ出されます
そこで低体温の仮死状態になり、雷(高圧電流)に打たれたことによって
時間による破壊作用を一切受けない身体になってしまいます

もしこれが醜女だったら語になりません(笑)
美女でスタイルが抜群でないと
世の中から不老不死は認められないのです
誰でも憧れていい状況ではないのです





サンフランシスコ
市立の資料館で働き、老犬と暮らす29歳のジェニー(ブレイク・ライヴリー)は
年越しパーティで、エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)という
男性と出会い、恋におちます

しかしジェニーの本当の年齢は107歳で、本名はアデライン
そして老いた娘がいました

エリスの両親の結婚記念日に招かれたジェニー
なんとエリスの父親(ハリソン・フォード)は彼女が昔愛し合い
そして何も言わず別れた男性だったのです
自分の正体がバレたジェニーはエリスの前から姿を消そうとします





奇想天外な設定のわりには、ラブ・ストーリーとしては地味です(笑)
でも、もしこういう境遇に陥ってしまったら、愛する人は老いさらばえ
一緒に歳を取ることができない悲しみを味わい
若いままでいることが、喜ばしいことばかりでないとわかります
誰かと一緒に老いていくことは、本当は幸せなことなのです

とにかくヒロインが綺麗で、時代ごとの衣装も素敵
ブレイク・ライヴリーを見る作品と言って過言でありません
サンフランシスコにも行きたくなりました



【解説】allcinemaより
奇跡的な出来事によって29歳のまま年を取らなくなったヒロインが辿る数奇な人生と切ない恋の行方を描くファンタジーラブロマンス。主演は「旅するジーンズと16歳の夏」、TV「ゴシップガール」のブレイク・ライヴリー、共演にミキール・ハースマン、エレン・バースティンハリソン・フォード。監督は「セレステジェシー」のリー・トランド・クリーガー
 1908年に生まれ、21歳で結婚し、娘フレミングをもうけたアデライン・ボウマン。結婚8年目に夫が亡くなり、その冬には、今度はアデラインが自動車事故に遭い、川に転落。低体温症で一度は心臓が止まるも、突然の雷に打たれ、奇跡的に息を吹き返す。すると不思議なことに、彼女の肉体は29歳のまま衰えなくなる。やがて中年になると、周囲からも怪しまれるようになり、身の危険を感じ始めた彼女は、10年ごとに名前と住居を変えるようになり、それは今日まで続いていた。その秘密を知るのは、娘のフレミングだけだった。そんなある日、パーティで知り合ったハンサムな青年エリス・ジョーンズから熱烈なアプローチを受けるアデラインだったが…。