Pearl パール(2022)

原題は「Pearl

「Xエックス」の殺人老婆パールの前日譚

愛に飢え、性に飢えたパールがいかにシリアルキラーになったか

(前作同様、気持ちがいいくらいサクサクと殺していく)

この映画、以前レビューを書いた気がするのですが

見つからないのです

私の記事の場合、NGワード

コンプライアンス違反があっても仕方がないかもしれませんが(笑)

みなさんもそういうことってあります?

第一次世界大戦中の1918年

テキサス州にある小さな農場の一人娘のパール(ミア・ゴス)は

まるでディズニー映画のように

歌って踊って動物たちの世話をしています

動物の名前は牛のチャーリー(チャップリン

羊のメアリー(ピックフォード)

ガチョウのフランシス(X・ブッシュマン

彼女がいかに映画好きなのかがわかります

ところがディズニーのヒロイン調から一転

いきなりガチョウのフランシスを熊手で刺すと

沼にいるワニのセダにあげるのです

(女優のセダ・バラはハリウッド初のセックスシンボルといわれている)

パールの夫ハワードは戦地に従軍していて不在

父親は車いす生活で口がきけず(スペイン風邪の後遺症らしい)

パールがお風呂に入れたり面倒を見ています

母親はドイツ系で敬虔なキリスト教

パールに厳しく、支配し、否定してきます

パールは母秘密で、おつかいのついでに映画を観に行きます

パールはいつかダンサーとしてスターになることを夢見ていたのです

そこで自称ボヘミアン(自由人)の

映写技師デヴィッド・コレンスウェット)と出会うと

映写技師は君ならきっとスターになれる」

次はタダで映画を見せてあげるよ

(結局その次はポルノを見せられる)

さらには「ヨーロッパに連れて行く誘惑するのでした

そんなときミッツィーハワードの妹)が

母親とプレゼントの子豚の丸焼き持ってきて

クリスマスに全米を慰問するダンスグループのオーディションがあるので

一緒に受けないかといいます

しかし母親に猛反対されたことで

パールは母を暖炉に押し込み火だるまにすると

そのまま映写技師のところに行きお泊りをします

翌朝、映写技師が車でパールを農場まで送ったものの

異様な雰囲気に気付きさっさと帰ろうとします

パールは映写技師を熊手で刺すと、車ごと沼に沈めます

オーディション当日、赤いドレスを着て旅に出る準備をするパール

(オーディションに合格する気満々で、二度と家には戻らないつもり)

父親を窒息死させ、ミッツィーと共にオーディション会場に向かいます

パールは(彼女にとって)最高のダンスを披露したものの

(「Xエックス」でRJを殺した後に踊っていたダンス)

結果はまさかの「不合格」

「もう一度踊らせて!」と訴えるパールに

審査員は「アメリカの若いブロンドの女を探している」と答えるのでした

(黒髪でドイツ系のパールは最初からお呼びじゃないってこと)

ミッツィーは泣き崩れたパールを家まで送ると

(玄関には豚の丸焼きが(腐って)そのまま置かれている)

「私をハワードと思って何でも話してみて」と慰めようとします

するとパールは、結婚して家を出たかったこと

(なのにハワードはわざわざ親と同居してくれた)

堕胎したこと、映写技師と寝たこと、技師を殺した時快感だったこと

両親を殺したのは後悔してること・・を打ち明けます

パールに「おめでとう、合格したんでしょ?」と問わたミッツィー

恐怖のあまり否定して逃げ出そうとしますが

「ブロンドは嫌い」と斧でメッタ切りにされるのでした

 

ラスト、パールは両親の遺体をダイニングテーブルに座らせ

蠅のたかった腐った料理を並べます

これが幸福な一家団欒のシーン

そこに夫のハワードが戦場から帰還

パールは「待ってたわ、おかえりなさい」と満面の笑みを浮かべたのでした

タイ・ウエストは撮影に入る前、ミア・ゴスに

オズの魔法使い何がジェーンに起こったか?

見ておくよう命じていたそうです

ベティ・デイヴィスを求められちゃったら

この先どんな役が来ても、ミア・ゴスは怖いものなしだね(笑)

 

 

【解説】映画.COMより

タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー「X エックス」のシリーズ第2作で、1970年代が舞台だった「X エックス」の60年前を描く前日譚。「X エックス」に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。
スクリーンの中で歌い踊る華やかなスターに憧れるパールは、厳格な母親と病気の父親と人里離れた農場で暮らしている。若くして結婚した夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜たちの餌やりの毎日に鬱屈とした気持ちを抱えていた。ある日、父親の薬を買いにでかけた町で、母親に内緒で映画を見たパールは、ますます外の世界へのあこがれを強めていく。そして、母親から「お前は一生農場から出られない」といさめられたことをきっかけに、抑圧されてきた狂気が暴発する。
前作で主人公マキシーンとパールの2役を演じたミア・ゴスが今作でも主演を務め、若かりし日のパールを演じてるほか、脚本と製作総指揮にも名を連ねている。

2022年製作/102分/R15+/アメリ
原題または英題:Pearl
配給:ハピネットファントム・スタジオ