渡り鳥いつまた帰る(1960)


 
渡り鳥シリーズ第3作目。
 
佐渡にやってきた滝(小林)は、そこで高見鉱山の持ち主の静江(南田洋子)と
その妹の則子(浅丘ルリ子)を知り合います。
静江は夫の死後、鉱山の支配人の榊原が好き放題をして困っていました。
そして廃坑を掘り始めた榊原の秘密を探るため
弟の仇と滝を追ってきた「ハジキの哲」(宍戸)とともに榊原の子分になります。
 
今回もナイトクラブで大暴れ。
相変わらずの銃刀法違反。
ハジキの哲なんて、あだ名だけでも警察にマークされるでしょう。笑
そして鉱山を悪人どもから救うのです。
 
和製「シェーン」を意識した作品のようですね。
小津監督の「お早よう」の名子役、島津雅彦少年が出演して
やはり愛くるしい演技を披露しています。
 
本場の 「佐渡おけさ」の歌と踊りを鑑賞できるのは凄いです。
クライマックスの見せ場となっていました。
 
問題が解決すると、滝に想いを寄せる則子に何も告げないまま
渡り鳥は再び何処かに旅立ちます。
 
「渡り鳥」が次に向かう先は
今度こそあなたの住む町かもしれません。笑
 

 
 
【解説】キネマ旬報 データベースより
佐渡の島にギター一つの渡り鳥滝伸次がやって来た。そして伸次を弟の仇と狙うハジキの哲と伸次を慕う踊り子ユリも…。島のボスは高見鉱山の支配人榊原で到着早々伸次が暴走する馬車から助けたのは鉱山の女主人静江の妹則子と静江の子利夫だった。則子は榊原の横暴を訴えて伸次を頼ったが一蹴された。榊原は廃坑を掘り始めた。伸次は榊原の秘密を知るため、そして哲は伸次の弟殺しの証拠を探るため、揃って榊原の乾分になった。廃抗の中には戦争中国民から集めた貴金属があるという話だった。廃坑にバリケードを張って対抗する伸次を殺せと榊原は哲に命じたが、哲は引受けず…。
健太郎の原作を『海から来た流れ者』の山崎巌と大川久男が脚色、『白銀城の対決』の斎藤武市が監督したアクション・ドラマ。撮影も『白銀城の対決』の高村倉太郎。