「ブリジット・バルドーレトロスペクティヴBB生誕90年祭」第2弾は
「殿方ご免遊ばせ」のミシェル・ボワロンと
ブリジット・バルドー×アンリ・ヴィダルが再びタッグを組んだ
「気分を出してもう一度」
原題は「Voulez-vous danser avec moi?」(私と一緒に踊りませんか?)
ヒッチコック調のコメディタッチのミステリーで
この頃のBBの作品の中で、内容的にはたぶんいちばん面白い(笑)
父親の歯痛で歯医者にやって来たヴィルジニー (ブリジット・バルドー)と
歯科医のダンデュー(アンリ・ヴィダル)お互い一目惚れ
あっと言う間に結婚して、あっと言う間に夫婦喧嘩
あっと言う間に妻が出て行ってしまい
腹を立て飲みに行った夫は
ダンス講師をしているという美女アニタ(ドーン・アダムス)の部屋へ行き
思わずキスをしてしまう
ところがその現場を写真に撮られ恐喝されることに
彼女はとんだ美人局だったのです
しかもそのダンス講師が殺され夫が容疑者に
夫の無実を晴らすため、妻は単身アニタの夫(ダリオ・モレノ)が経営する
ダンススクールに乗り込み(ダンスシーン最高)
私立探偵張りにダンススクールの関係者を調査していきます
次から次へと容疑者が出てきて、二転三転
娘のためにはと父親も影ながら頑張って目が離せない(笑)
しかも絶対犯人のカメラマンのアイツ(セルジュ・ゲンズブール)には
完璧なアリバイがある
そのアリバイがどう崩れるのかが見どころ
同性愛者同士によるトリックなど
1950年代だと結構斬新なアイディアだったのではないでしょうか
BBの胸と脚ばかりに気を取られていちゃダメよ(笑)
とはいえ、脚本が女性(アネット・ヴェドマントで監督の妻)なので
女性が見てもいやらしくない
それぞれのキャラが立っていいるし、ラストもスッキリ爽やか
見ているだけで幸せな気分にさせてくれるBBの魔力に
憑りつかれてみてください(笑)
【解説】映画.COMより
裕福な実業家の娘ヴィルジニーは歯科医のエルヴェと恋に落ち、父の反対を押し切って結婚する。ある日、ヴィルジニーはエルヴェとケンカして家出し、エルヴェも街へ繰り出してダンス講師のアニタと出会う。一時の気の迷いでアニタの部屋に立ち寄ったエルヴェは知らぬ間に写真を撮られ、その写真をネタにアニタから多額の金を要求されてしまう。エルヴェの浮気を疑うヴィルジニーが現場を押さえようとダンススクールを訪れると、そこにはアニタの死体とピストルを手にした夫の姿があった。無実を主張する夫の嫌疑を晴らすべく、事件の調査に乗り出すヴィルジニーだったが……。
「殿方ご免遊ばせ」にも出演したアンリ・ビダルがエルヴェ、「ニューヨークの王様」のドーン・アダムスがアニタを演じ、セルジュ・ゲンズブールが共演。「ブリジット・バルドー レトロスペクティヴ BB生誕90年祭」上映作品。
1959年製作/92分/フランス・イタリア合作
原題または英題:Voulez-vous danser avec moi?
配給:キングレコード