ロッキー3(1982)

 
 
ゴロツキで、お金もなく、字も満足に読めなかったロッキー。
目が見えない?鼻が潰れた?で
ボクサーとしての選手生命の危機だったはずなのに
プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンとして10度もの防衛に成功。
そして豪邸に住み、高級スーツを着込み、雑誌の表紙を飾り
テレビ出演までするセレブなスターになりました。
ハルク・ホーガンと、異種格闘技戦までしてしまいます。
(ギロチンドロップも炸裂するよ?)
 
・・・
 
・・・それはいいんです。
ツッコミどころ満載の作品ならば、それはそれで楽しめばいいんですから。
 
私が悲しかったのは、ミッキー(バージェス・メレディス)が
死んでしまったことです。
 
「ミッキーーーー!」(泣)
 
世界ランキング1位の新進気鋭クラバー(ミスターT)に
2ラウンドでKO負けしたロッキー。
かってのライバルであるアポロ(カール・ウェザース)をトレーナーに迎え
クラバーとの再戦に挑みます。
 
尺もテンポもいいので、ラストまでサクサクと見れますね。
クライマックスのクラバーとの対戦も、スピード感があり見応えがあります。
そして、シリーズ全編に通じるエイドリアンへの愛。
海辺でエイドリアンがロッキーを叱咤激励するシーンは、なかなか感動的です。
 
主題歌は大ヒットしたサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」。
音楽の使い方も1と2とは違い、まるでMTVのようですね。
80年代の幕開け・・といったところでしょうか。
 

 
【解説】allcinemaより
チャンピオン・ロッキーに、クラバーというボクサーが挑戦状をたたきつけた。しかし、ハングリー精神を忘れたロッキーは、野獣のようなクラバーの前に、あえなく敗れ去る。再起をかけたロッキーに、かつてのライバル・アポロがトレーナーとして名乗りをあげるが……。そろそろスタローン・バッシングが強くなってきた頃の作品で、「1」「2」の再生利用という印象も強い。