アラン・ドロン

アラン・ドロン/ラストメッセージ~映画 人生 そして孤独~(2018)

「”アクター”(俳優)とは役を生きる者、役を演じるのは”コメディアン”」 (ここで言うコメディアンとは”芸人”ではなく”役者”のこと) 伝説の俳優アラン・ドロン(82)への独占インタビュー 『アラン・ドロン生誕83年記念祭/シネマ・ライブVOL6』の2次会…

太陽はひとりぼっち(1962)

「愛し合うのに互いを知る必要ないわ ・・・愛し合う必要もないかも」 原題は「L'ECLISSE」(日蝕)で (名声などからの)失墜という意味もあるそうです 邦題は同じアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」(1960)の 成功にあやかって付けたもの(ばかだ) ミケ…

暗黒街のふたり(1973)

ギャバンとドロンがこれまでに組んだ ギャング映画を想像させるような、この邦題はなんだ(笑) 原題は「DEUXHOMMES DANS LA VILLE」で 直訳すれば”都市のふたりの男”という意味 監督になる前のジョゼ・ジョヴァンニは本物のギャングで しかもゲシュタポに協…

仁義(1970)

まるで東映ヤクザ映画の邦題ですが(笑) 原題は「LECERCLE ROUGE」(セルクル・ルージュ=赤い輪) 冒頭で紹介される「人はそれと知らずに必ずめぐり逢う たとえ互いの身に何が起こり、どのような道をたどろうとも 必ずや赤い輪の中で結び合う」というブッ…

『アラン・ドロン生誕83年記念祭/シネマ・ライブVOL.6』

11月10日、土曜日 fpdさんのブログを通じて チェイサーさんが開催する 銀座タクト 『アラン・ドロン生誕83年記念祭/シネマ・ライブVOL.6』 に行ってまいりました アラン・ドロンへの愛がいっぱい 映画への愛がいっぱい ワクワクします 会場内は50…

スワンの恋(1983)

「胸元のカトレアを直しても良いですか? 匂いを嗅いでも良いですか?」 プルーストの「失われた時を求めて」の中から「スワン氏の物語」の映画化 下記のallcinemaさんの解説で扱き下ろされているのは 「ブリキの太鼓」(1979)のシュレンドルフ監督 私は良か…

山猫(1963) 「イタリア語・完全復元版」

イタリア政府が国を挙げて修復に取り組み 美しく甦った映像の世界遺産 ヴィスコンティは当時、貴族の末裔でありながら 無産階級の人間と有産階級の人間に違いなどないという信条をもち コミュニスト(共産主義者)で「赤い公爵」と呼ばれていたそうです そん…

地下室のメロディー(1963)

原題も「LAMELODIE EN SOUS-SOL」 この作品での金庫の警報音のたとえ 前に見た時はカラーだった記憶があるのですが モノクロ版と着色版、両方あるのですね やっぱりモノクロの方が良い感じ 刑務所から出所したシャルル(ギャバン59歳) 街は開発され風変わり…

シシリアン(1969)

フランスのシシリアン・マフィアもの モリコーネの曲ではじまるオープニングから雰囲気はばっちり パリの裏町の風景や人々も実にリアルで アンリ・ドカエのカメラが冴えています ギャバン×ドロンといえば、まず「地下室のメロディ」を思い出しますが こちら…

フリック・ストーリー(1975)

アラン・ドロン×ジャン・ルイ・トランティニャン カッコいいですねえ、シブいですねえ。 ほんっとフランス映画って溜息が出ます、地味だけれど痺れる。 冬の冷たいパリの街も、非情にぴったりな雰囲気がありました。 1947年、まだ戦争の傷跡が残っていた…

危険がいっぱい(1964)

「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン監督×アラン・ドロン主演。 「スパイ大作戦」や「燃えよドラゴン」のラロ・シフリン作曲のテーマ曲は とびきりカッコよく仕上がっています。 60年代のフランス映画は本当にスタイリッシュです。 この作品もおしゃれです…

冒険者たち(1967)

「待っているわ。時間はいくらでもあるから・・」 冒頭からヒロイン役のジョアンナ・シムカスの魅力が湧き出ています。 お洒落な雑誌のページをめくっていくような、ファッション、ショット、カラー そして口笛のメロディー・・・ 鉄屑でさえ、彼女の背景に…

太陽がいっぱい(1960)

サスペンス映画の金字塔。 ムービーファンから圧倒的な支持を受けている作品だけに レビューするのは少し勇気がいりますね。笑 働かずに親の金で遊んで暮らすフィリップ。 働かずにフィリップの側で彼の金目当てに暮らしているトム。 ナイフの使い方が間違っ…