ゲイリー・クーパー

西部の男(1940)

「で、リリーちゃんは?」 「そんなことよりリリーちゃんは?」 原題は「THE WESTERNER」(西部の住民や西部出身者のこと) これは不思議な魅力のある、なかなかの傑作でした 私的にはゲイリー・クーパーの主演作の中でも上位ランキング コメディ仕立ての中…

縛り首の木(1959)

原題は「THE HANGING TREE」 (ぶら下がりの木) テーマは「金よりも、愛や善人の命のほうが尊い」だと思うのですが 単純明快な西部劇というよりは、かなりの異色作 どちらかといえば難癖のある作品が好きな方におススメ(笑) まずは主演俳優が見ごたえあり…

群衆(1941)

「たかり屋め!」 原題は「Meet John Doe」(ジョン・ドゥに会う) ジョン・ドゥとは「名無しの権兵衛」の意 同じ1941年に公開され、同じメディアパワーと政治を題材にした 「市民ケーン」と「群衆」 アカデミー賞では原案賞のみ「群衆」がノミネートされた…

モロッコ (1930)

原題も「MOROCCO」 男装にシルクハット 髪を掻いて、2段階の指の挨拶 マレーネ姐さんが粋でカッコいい でも灼熱の砂漠に軽装備で死ぬ気満々のラストは 私は30分もしないうちにさすがに無謀だと気づいて帰ってくると思う(笑) そして紳士で優しいオジサマと…

オペラハット(1936)

オスカー受賞のフランク・キャプラの佳作 原題は「Mr. Deeds Goes to Town」(ディーズ氏、都会へ行く) 原作はクラレンス・バディントン・ケランドによる「アメリカン・マガジン」に 6回にわたって掲載された連載小説「Opera Hat」(1935) 物語はヴァーモ…

誰が為に鐘は鳴る(1943)

「アメリカのため、いや、できない。 スペインのため、いや、できない。 マリアのため・・・それならできる!」 「誰が為に鐘は鳴る」とは 何のために死ぬのか、という問いかけを 意味するそうです。 男は愛する女のために死ねる そういう物語 ・・のはず(…

コルドラへの道(1959)

「勇気とは、臆病とはなにか」 西部劇というジャンルですが、戦争映画という感じ。 しかし戦闘シーンはほとんどなく どちらかといえば極限状態になったときの 人間の本性や欲望を描いています。 革命軍の逆襲を受けた部隊を 勇気ある行動で救った第12騎兵隊…

ヴェラクルス(1954)

爽やかさに無縁といえばこの人!さすがのアルドリッチ監督。 とことん不敵で濃くて暑苦しい。 埃と汗で体臭が臭ってきそうでしたが 理屈抜きに楽しい娯楽アクションでした。 南北戦争直後の物騒な風潮の残るメキシコ。 南軍元大佐のトレーン(クーパー)は馬…

悪の花園(1954)

このタイトル、オカルト映画かと思ってしまいますよね。笑 知らない作品でしたが、ゲーリー・クーパーはじめ豪華キャスト。 リタ・モレノが酒場で歌を披露してくれます。 男4人と女が、女の夫を助けるため奥地の鉱山に向かいます。 この鉱山こそが、インデ…

ボー・ジェスト(1939)

これは面白い作品でした。 冒頭から展開がとにかくうまい。 謎だらけで、グッと引き込まれてしまいます。 部隊が到着した砂漠の砦。様子を探る為に部隊のラッパ主がはいりました。 そこは死体だらけで、壊滅状態でした。 ラッパ主はひとりの死体に手紙が残さ…