誰が為に鐘は鳴る(1943)

 
アメリカのため、いや、できない。
 スペインのため、いや、できない。
 マリアのため・・・それならできる!」
 
 
「誰が為に鐘は鳴る」とは
何のために死ぬのか、という問いかけを
意味するそうです。
 
男は愛する女のために死ねる
そういう物語
・・のはず(たぶん)
 
しかし、これはどうなんでしょう?
戦争映画としては
あまりいい出来とはいえない気がします。
 
瞳キラキラ、歯もキラキラ
髪もキラキラ、涙もキラキラ
キラキラ~
キラキラ~~・・・の
 
バーグマンを見る
そういう映画としか思えない(笑)
 
だって、やけにバーグマンの
顔のアップが多すぎですもの
(しかもどう見てもスペイン系には見えないという。笑)
 
そしてひたすら
「愛している」
「離れない」
「キスして」と
ゲイリー・クーパーにベタベタ・・
ベタベタベタ・・・
 
起爆装置の破壊や
橋の爆破はそれなりにハラハラしますし
わき役陣もいい演技してると思うのですが
 
バーグマンの熱い恋心の前には
全てが霞んでしまいます。
 
もう、戦闘なんて
どうでもいいじゃんという気持ちに(笑)
 
ラストにいたっては
スーパーで欲しいものを親から買ってもらえず
床で転げまわって駄々をこねている子どもにしか見えません。
乗馬しながらあれをやったのは
確かに大した演技力ではありますけれど(笑)
 
ゲリラの女房のピラーに免じて
ギリギリ、ツッコミ系にはしないでおきましょう。
 
2大スターの共演
なんかもったいない作品でしたね。
 

 
【解説】allcinemaより
スペイン動乱を舞台に、ゲリラ活動に参加したアメリカ人の心情を描いた悲恋ドラマ。政府の軍事輸送を阻止するため、鉄橋の爆破計画が練られた。作戦に参加したアメリカ人ロバートは、ジプシーのゲリラに協力を求める。そこでロバートは、美しい娘マリアと出会い、二人は激しく惹かれ合うが……。E・ヘミングウェイの同名小説を映画化。スペクタクルとロマンス--映画の魅力が最大限に発揮された傑作。クーパーは凛々しく、バーグマンは美しい。98年に35分を追加したビデオ「デジタル・ニューマスター特別復元版」がリリースされた。