コルドラへの道(1959)

 
 
 
「勇気とは、臆病とはなにか」
 
 
西部劇というジャンルですが、戦争映画という感じ。
しかし戦闘シーンはほとんどなく
どちらかといえば極限状態になったときの
人間の本性や欲望を描いています。
 
革命軍の逆襲を受けた部隊を
勇気ある行動で救った第12騎兵隊の分遺隊員5人。
ソーン少佐は彼らを名誉賞受賞者に推薦するため
コルドラ基地に移すことになります。
そして革命軍に加担したアメリカ女性
アデレイデも一緒に護送する命令を受けます。
 
しかし旅の途中で革命軍に馬は奪われ
けが人に病人
食料も水も底をつきます。
 
いらだつ隊員たちは凶暴になっていきます。
ソーン少佐の過去の弱みにつけこみ
隙があれば女性を襲おうとする。
ついにはソーン少佐を殺そうとまでします。
 
彼らは戦闘では勇敢に戦ったのかもしれません。
しかし人間としては尊敬に値しませんでした。
そのうえ飢えと渇きと疲れがさらに人間を変えてしまいます。
誰も信じられない、すべてが敵になる・・
 
ソーン少佐はそんな彼らと対立しながらも
最後まで任務を遂行しようとします。
 
見ていてつらい作品でした。
でも誰も死なずにコロラドに到着できた
それだけはよかったです。
 

 
【解説】NHKBSオンラインより
メキシコ反乱軍に襲われたアメリカ陸軍部隊を5人の騎兵隊員が救った。この戦闘を見ていたソーン少佐は、彼らを名誉勲章に推薦する。叙勲のため、また反乱軍を支援し反逆罪に問われた女性ギアリーを軍に引き渡すため、一行はコルドラ基地へ向かう。だが途中で反乱軍の襲撃を受け、乗馬を手放すことに。荒野を歩いて進む過酷な道のりに、兵士たちの心は次第に荒れはじめて…。 ゲーリー・クーパーが正義感あふれる軍人を熱演。