ヨーク軍曹(1941)




仲間と飲んだくれては、馬を乗り回し
喧嘩ばかりのアルヴィン・ヨーク
今でいえば、暴走族やチーマー(死語?笑)とかいう感じなのでしょうか
世間のひとからは煙たがれています

そんな彼がある日、雷に打たれたことから人格が一変し
信仰心に目覚めてしまうのです。
この映画を見たら「うちの息子も雷に打たれればいいのに」と
思う母親もたくさんいるはず(笑)

でも、それほど宗教くささや、プロパガンダは感じません
さすがホークス、そこらへんの主張が謙虚でしつこくない

そして神父のウォルター・ブレナンがいいのですよね
この癒され系の表情!
さすがホークス、キャプラ、フォード、ワイラーなど
名監督に愛された脇役スターだなと思います。

アルヴィンは戦争では手柄を立て
たくさんの勲章をもらい時の人となります
銃のうまさと、勇気が生んだ、夢のようなサクセスストリー

だけど本人が身の丈を忘れないのがいい
セレブへの道より、豪華なホテル暮らしより
家族のいる故郷に帰って農業をすることを選ぶのです

どんなにチヤホヤされても
頭の中は畑の土のことでいっぱいだから(笑)

実在の人物なのですね
英雄としてよりも、家族と信仰を大切にする
ただの男という人生を選んでよかったと思います



【解説】allcinemaより
第一次大戦で活躍した、実在の人物を描いた伝記的映画。テネシーの田舎町に生まれたヨークは、何物にも縛られない自由人だった。しかし、ある時から信仰に目覚めた彼は、真の自由を守るためには、戦争もやむなしという結論に達する。そして彼は、戦場で幾つもの武勲を立てるのだった……。