フィクサー(2007)




面白かったですね

フィクサーとは悪い意味のほうで使われるもみ消し屋のこと
最近には珍しく、内容とあった良い邦題だと思います(笑)

インテリで凄腕、一流弁護士事務所に勤めるエリート
端から見たらなんて羨ましい、カッコイイと思ってしまいます
でも毎日が忙しく張り詰めた生活
どこかでバランスをとらなければ壊れてしまう

ましてや弁護士などという職業は
どこの国でも悪人ばかり擁護する仕事
自分を解放しなければやっていられない(はず)

方法は人それぞれ、運動、酒、女、クスリ・・・
でも表の仕事や生活より、解放の度合いのほうが強くなってしまったら
それは破滅への道に向かってしまいます

主人公のマイケルは賭け事にはまり
借金で首が回りません
大企業の弁護を務めるアーサーは
訴訟の原告側の女性に好意をもってしまい
奇行を繰り返してしまう

そのことが雇い主を窮地に追い込みます
クライアントのトップシークレットを世間に知られるわけにはいかない
どんな悪行だろうと守秘義務があるのです

アーサーが死に
そしてマイケルも命を狙われれることに
自分は金で動く人間なのになぜ殺すと
カレンに詰め寄るマイケル

そして勝ち誇った顔でタクシーに乗る・・

でもマイケルは自分が賭けに弱いことを
決して忘れてはいけないですよね
彼は生涯法曹界から追放されることでしょう



【解説】allcinemaより
 「ボーン・アルティメイタム」などジェイソン・ボーン三部作の脚本で注目されたトニー・ギルロイジョージ・クルーニーを主演に迎え監督デビューを果たしたサスペンス・スリラー。弁護士事務所に所属しながら“もみ消し屋=フィクサー”として生きる男の苦悩を緊迫感溢れるタッチで描く。なお、主人公と敵対する企業弁護士を演じたティルダ・スウィントンアカデミー賞助演女優賞を受賞した。
 ニューヨークの大手法律事務所ケナー・バック&レディーンに所属するマイケル・クレイトン。公に出来ない案件を裏で穏便に処理する“フィクサー”を長年務めている彼は、かつての弁護士職に戻るタイミングを失い、問題山積の私生活でも、ついには従兄弟が抱えた8万ドルにも及ぶ借金を肩代わりする羽目に陥っていた。そんな中、巨大農薬会社U・ノース社に対する3000億円の集団訴訟でU・ノース社の弁護を担当していた同僚のトップ弁護士アーサーが、原告との大詰めの協議の最中、突然服を脱ぎ出すという奇行に出てクライアントを困惑させてしまう。そこで上司から事態の収拾を任されたマイケルだったが、やがてアーサーがU・ノースを敗北に導く決定的証拠を掴んでいることを知ってしまう。一方、U・ノース社の敏腕女性弁護士カレンもこの緊急事態に対処するため秘かに行動を開始するが…。