機関車先生(2004)


 
 
話せない教師役の坂口憲二さんがとにかく魅力的でした。
誠実で、優しそうで、実に好ましい。
この作品を観たなら、全ての女性が坂口さんにイチコロです。笑
 
字幕放送も良かったですね。
邦画は会話が聞き取りにくいうえ、私は突発性難聴のせいで聴力が弱いので
これはボリュームを上げずに観ることができて助かりました。
 
全校生徒がたった7人の島の小学校。
私が思うに、島出身の方って本当に愛国心ならぬ愛島心がありますよね。
誰でも故郷は懐かしいですし、家族は恋しい。
でも、島出身の方って、故郷や家族に対する絆や思いやりが人一倍強いと
思うのです。
この作品もそんな絆や思いやりを感じる作品でした。
 
最初は話せない先生を受け入れなかった人々も
やがて機関車先生を認めていくようになります。
しかし、島での教師の任期を終える日がやってきます。
このラストだけに、坂口憲二さんの声でナレーションが入るのも実に良いですね。
駈け抜けた丘の上で、涙を流す子どもたち。
手話での「あ・り・が・と・う」。
もう、ウルウルです。
 
作品全体の出来は並みといった作品なのですが、
素朴な子どもたちと、後天的な唖でありながら誠実さ溢れる機関車先生
そして感動的なラストシーンに、お気に入りにINです。
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
昭和30年代。瀬戸内海に浮かぶ島に臨時教師とやってきた吉岡(坂口憲二)は、島の子どもたちから「機関車先生」と呼ばれる。大きくて強そうで、「口をきかん」からだった。子どもたちはすぐに吉岡が好きになり、先生と子どもたちの楽しい授業が始まった。だが、中には、口のきけない先生に対して不満を持つ親もいた。