黒澤明

蜘蛛巣城(1957)

原作のシェイクスピアの「マクベス」はよく知らず鑑賞 言えるのは、舞台が日本の時代劇になっても全く違和感ない 山田五十鈴が怪演すぎて、三船敏郎がかすんで見えるくらい(笑) 大殿に忠誠を誓った主人公が、森の中でもののけから“予言”されますもののけは…

わが青春に悔なし(1946)

「自由の裏には、苦しい犠牲と、責任がある事を忘れちゃいかん」昭和8年に起きた京大滝川事件と昭和26年のゾルゲ事件を題材した黒澤監督の戦後第一作となる反戦映画ということしかし事件性を重視するというよりは(滝川教授をモデルとした)八木原教授の娘…

椿三十郎(1962)

「用心棒」のその後ともいえる物語面白さという点では「用心棒」よりもこちらの「椿・・」に軍配をあげる人も多いそうです96分とコンパクトに収まっているのも見やすい社殿に集まった若い侍が9人国許用人の汚職を追放するための意見書を家老睦田と次席家老に…

赤ひげ(1965)

「僕は、この映画を作るについて特別な覚悟をきめた つまり観客が見たいと思ってるものを作ろう どえらい映画なんでどうしても見ずにはいられないと言われるものをやろうと そうするために、皆、いつにもましてうんと働きました」黒澤監督、最後のモノクロ映…

用心棒(1961)

オープニングで三船敏郎さんの後ろ姿が現れた瞬間、鳥肌が立ちましたタイトルバックには 撮影 宮川一夫 の文字黒澤監督を宮川氏が撮ると、こうもクールな映像になるのかそして村木与四郎氏の美術、絶対的な才能を堪能できますこれがアメリカもソ連もひれ伏し…

生きる(1952)

先日、健康診断でひっかかりまして精密検査の結果、悪性ではないということがわかりほっとしたのですが「いつ死んでもいい」と日頃から思っている私でもがんの可能性があるかもしれないと知らされたときは自分にも生きる欲があることにびっくりしました下の…

天国と地獄(1963)

子どもを誘拐したという脅迫電話からグイグイとストーリーに引き込まれましたおもちゃの銃を使っておいかけっこの遊びの最中に追う役と追われる役を交代するため洋服を取り換えたふたりそのことが原因で、靴メーカー重役である権藤の子ではなく重役の運転手…

七人の侍(1954)

きゃ~♪三船敏郎さんがおケツ丸出しで戦っております(まず注目すべき点はそこか?笑)彼の身体能力には本当に驚かされますねスイスイと木登りはするわ、流れる川の中を走るわこれだけのアクションに演技やはり天才としかいいようがありません黒澤作品の中で…

隠し砦の三悪人(1958)

噂通りの凄い映画でした映画界の巨匠らがリスペクトするのもあたりまえだということがわかります見事な衣装も調度品もないあるのは役者の演技、身体ひとつだけこれぞエンターテイメントまず冒頭の寝静まっていたと思っていた捕虜たちが鉄砲隊を襲い、石段を…

夢(1990)

タイトルバックの「スチーブン スピルバーグ」と「マーチン スコセッシ」から、いきなり笑ってしまいました(笑)「こんな夢を見た」という8つの物語狐の嫁入りの謎の行進や、桃畑のひな人形たち雪山の雪女など日本昔話に出てきそうなシーンが多いですねワダ…

八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991)

ストレートな反核作品。だだし映画としての出来はそれほどいいものではないでしょう。でも、日本はアメリカに原爆を落とされたのだけど日本も真珠湾攻撃をしたんだな・・・戦争はどこの国にも同じ哀しみを残すということをアメリカ人の青年を登場させたこと…

デルス・ウザーラ

1975年の黒澤明監督によるソ連・日本の合作映画。 こういうドキュメンタリー風な作品ってはじめてですが、とてもよかった。 厳しい自然と寒さが画面から伝わります。 黒澤作品のなかでも個人的に上位にランクイン。 羅生門なんかよりずっと面白い。 たったひ…