きゃ~♪
三船敏郎さんがおケツ丸出しで戦っております
(まず注目すべき点はそこか?笑)
彼の身体能力には本当に驚かされますね
スイスイと木登りはするわ、流れる川の中を走るわ
これだけのアクションに演技
やはり天才としかいいようがありません
黒澤作品の中ではベストワンに選ぶ人がほとんどで
国内外でも信者も多いこの作品
私のような者が簡単にコメントできるようなものではありませんが
(いきなりおケツから入っておいて、どの口が言ってるのでしょう)
頑張ってみましょう
この年のキネマ旬報では第3位にランキング
意外にも「1位じゃないの?」と思いきや
数々の名作が生み出された奇跡の年だったのですね
海外作品でも、私の魂の映画「道」や
「恐怖の報酬」「ローマの休日」「波止場」・・などなど
素晴らしい傑作ばかりが公開されています
さて、本作品、「荒野の七人」にもリメイクされ
あらすじの知らない人は、まずいないでしょうが(笑)
毎年、作物の収穫時になると野武士が現れ
食料や若い女を持っていかれてしまう農村
そこで、侍を雇い野武士を退治しようとします
報酬はコメを腹いっぱい食べさせる、それだけ
集まったのは、温厚で知的なリーダ的存在の島田勘兵衛
そんな勘兵衛に弟子入りしたいけれど、シャイな菊千代
凄腕の刺客、久蔵
久蔵を敬愛する、若い勝四郎
勘兵衛の人柄に魅せられた、理知的な五郎兵衛
勘兵衛の忠実な家臣である、七郎次
さほど強くはないけれど、優しく誰からも好かれる、平八
そんな七人
まずは仲間を集める
そして農民と共に戦闘の準備
最後に敵との決戦
そんな3部構成であるため、わかりやすく見やすいですね
そこに、勝四郎と男装の志乃との恋
攫われた妻が、すっかり野武士の愛人になっていたという百姓
野武士に襲い掛かる老女というような
エピソードが加わります
私が特に凄いと思ったのは百姓たちの描き方
自分たちで雇ったくせに、誰も侍を歓迎しない
彼らは決して侍を信じていないということがわかります
収穫時には、いきなり多くの若い女性が出現
食料も、酒も、あとからあとから、出てくる
弱そうに見てて、農民の底力を感じます
菊千代が農民を語る台詞にすべてが詰め込まれています
そして、見せ場のクライマックス
雨の中の対決シーンはさすがの出来栄え
ゾクゾクとせずにはいられません
「勝ったのは、百姓達だ」
そして村には平和な春がやってきます
(なぜか秋の収穫のあとに、田植えシーン・・・笑)
男の友情に信頼
愛情、欲望、弱さに逞しさ
そして笑える娯楽大作の決定版
何度でも繰り返し見れる傑作
お気に入りにしないと、罰があたりますね
ムービー・ファン協会(勝手に作っています)から
除名されるかも知れません(笑)
もちろん、お気に入りで
正直、長かったですけれど(笑)
はっはっは、こいつはいいや
やい、お前たち!いったい百姓を何だと思ってたんだ?
仏さまだとでも思ってたか?ん
笑わせちゃいけねえや、百姓くらい悪ずれした生き物はねえんだぜ
コメ出せっちゃ無え、麦出せっちゃ無え、何もかも無えっつんだ!
ふん、ところがあるんだ、何だってあるんだ
床下ひっぺ返して掘って見な、そこになかったら納屋の隅だ
出てくる、出てくる
瓶に入った米、塩、豆、酒
山と山の間に行ってみろ、そこは隠し田んぼだ
正直面して、ペコペコ頭下げて嘘をつく、なんでもごまかす
どっかに戦でもありゃあ、すぐ竹槍作って落ち武者狩りだ
よく聞きな、百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で
意地悪で、間抜けで、人殺しだ
ちきしょう!可笑しくって涙が出らあ
だがな、そんな獣を作ったのはいったい誰だ?
お前たちだよ!侍だってんだよ!馬鹿野郎!
戦のたびに家を焼く、田畑踏ん潰す、食い物は取り上げる
人夫人をこき使う、女は犯す、手向かや殺す
一体百姓はどうすりゃいいんだ
百姓はどうすりゃいいんだ
ちきしょう!ちきしょう!
【解説】allcinemaより
戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。言わずと知れた黒澤明監督による日本映画を代表する傑作のひとつ。麦の刈入れが終わる頃。とある農村では野武士たちの襲来を前に恐怖におののいていた。百姓だけで闘っても勝ち目はないが、麦を盗られれば飢え死にしてしまう。百姓たちは野盗から村を守るため侍を雇うことを決断する。やがて、百姓たちは食べるのもままならない浪人たち7人を見つけ出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。