「ビフォア～」シリーズの
リチャード・リンクレイター監督つながりで鑑賞
原題は「MEAND ORSON WELLES」で
邦題の「彼女」成分はかなり少なめです（笑）
役者志望の高校生のリチャード（ザック・エフロン）が
マーキュリー劇団に入団し、初日を迎えるまでの物語ですが
オーソン演じるクリスチャン・マッケイが
有田哲平さんの真面目顔
または太った大泉洋さんに似ているため
それだけでコメディに見えてしまったのが残念（笑）
1937年11月ニューヨーク
演出家として、厳しく、独裁的なオーソン
不器用な堅物で人間関係もあまりうまくいっていません
しかし演劇に対する情熱は誰よりも強く、表現力も誰より高い天才
リチャードは若さゆえの自意識過剰で、自信家
とはいえ、ソニアも可哀そうな女
映画「風と共に去りぬ」を準備中のプロデューサーである
セルズニックとの約束を楽しみにしていますが
「風と共に去りぬ」のヒロインがヴィヴィアン・リーに決まっていることを
私たちは知っているのです
そして劇団が挑んだ舞台「シーザー」の初日は大成功を収めますが
リチャードはその日限りで、オーソンにクビになってしまいます
調子に乗っていい気になりすぎていた自分に気が付く
エンターティンメントの世界は決して甘いものではなく
そう簡単に仕事が手に入らないことを
シビアに、そして丁寧に描いています
若いふたりが美術館を出た後、空高く飛んでいく鳥と
行き交う人々を見下ろしているラストは
（これから起こる戦争を乗り越え）
すべての人々に明るい未来が待っているようでした
1930年代のニューヨークを舞台に、若き日のオーソン・ウェルズと出会った役者志望の高校生を描いたロバート・カプロウの小説を映画化した作品。
1937年11月ニューヨーク。俳優を目指す高校生のリチャードは、ある日、ブロードウェイの劇場前で揉めている劇団と出くわし、新進の演出家であり俳優、後に伝説的映画作家となるオーソン・ウェルズと出会う。ウェルズは自ら主催する「マーキュリー劇団」の舞台『ジュリアス・シーザー』で、ルシアス役の俳優を気まぐれに解雇したばかりで、そんな時に現れたリチャードを、これまた気まぐれにルシアス役に起用する。憧れの演劇の世界に胸を躍らせるリチャードは、劇団の制作助手を務める年上の女性・ソニヤに魅かれていく。しかし、彼女はウェルズの愛人という噂もある女性だった。トラブル続きの稽古や、不遜なカリスマであるウェルズに翻弄されながら、舞台デビューを目指すリチャードの姿と、ソニヤとの恋のゆくえが描かれる。
