この小説はドラマ化もされていますしシリーズにもなっている
人気のミステリーですよね。
そして「隠蔽捜査」というこのタイトル
なんとも警察小説ファンの心をくすぐります。笑
警察官が犯した殺人事件。自供したにも関わらず
捜査現場の様子はおかしく捜査も手間取っています。
どうやら上層部から、事件の隠蔽が指示されたようです。
どうやら上層部から、事件の隠蔽が指示されたようです。
そんな事件のさなか、予備校に通う息子がヘロインを吸っているのを発見します。
家族の不祥事とはいえ、竜崎のキャリアももしかしたら警察官という
職業も失うかもしれない。
もみ消すのが正しいのか、それとも公表するべきなのか・・
「東大以外は大学ではない。それが省庁で生きていく最低の条件なのだ。」
「家庭のことは妻の仕事だ。私の仕事は、国家の治安を守ることだ」
「家庭のことは妻の仕事だ。私の仕事は、国家の治安を守ることだ」
私利私欲に無縁な警察官僚、主人公の竜崎のキャラクターが好ましい。
私は、このような無愛想で人付き合いが苦手な変わり者って
案外嫌いではありません。笑
あまりにも真面目で融通がきかないその行動に
だんだんと気分よく爽快になったくらいです。
「組織の犬」「変人」と陰口を言われる、中年エリートキャリアが
ヒーローというのも新鮮でしたね。
「貴方は国家の為に働きなさい。」
この気難しい男に連れ添っている、妻の冴子のキャラもまた素晴らしいのです。
夫を「唐変木」と呼びながらも、竜崎が窮地の時でも堂々とし
家庭を支えています。
忙しすぎて家庭を顧みることができない男性にとって、理想の妻の姿でしょう。
警察小説ファンには、さすがのオススメの小説。
でももう警察小説ファンならとっくに読んでいますね。笑
【あらすじ】ウィキペディアより